約 316,031 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1188.html
エコを目指す加工所 7KB 虐待 ドスまりさ 加工場 現代 人間なし 同ネタ多数と思われ ※独自設定垂れ流し。 ※同様のネタ多数と思われます。「これはすでに~~が通った道だよ!」といわれても 仕方ない…。 ゆっくり研究では他の追随を許さない加工所。ゆ害対策から新ゆっくり製品まで幅広いラインナップ で評判を得ていた加工所も、時代の流れには逆らえない。ついにエコ分野での活躍を要求され始めた のだ。 「エコを目指す加工所」 必殺引篭り人 加工所が目をつけたのはゴミ処理。コンポストなどでゆっくりの活躍ぶりは有名ではあるが加工所は 一味違う。もっと大掛かりに、しかも幅広いゴミを対象にやろうというのだ。 さすがに加工所は大きくなりすぎているため、ゴミ処理専門の新会社を自治体と共同で立ち上げ、 そこで行うことにした。もちろん技術指導は加工所が行う。 では施設の内部を見てみよう。 処理室はパイプが垂直に立てられ、それが円形に並べられている。パイプの1本1本は終端に ゆっくりがついている。ちょうどパイプにぶら下がっている形だ。 ゆっくりはパイプをくわえるように口をあけさせ、くちびるにあたる部分が接着されている。 このためパイプにゴミを入れると強制的に口の中へと入っていくのだ。 これだけだとゴミのにおいや味を嫌がるゆっくりは必死に抵抗して食べない。そこでゴミ処理場では ドスまりさを使った強制むーしゃむしゃ処置を行っている。 ゴミをパイプに投入されると、ぶら下がったゆっくりはのどを閉じて必死に耐える。 (むぎゅ~!けんじゃはこんなくさいものはぜったいたべないわ!) (れいむはしんぐるまざーなんだよ!こんなくさいものはたべたらだめなんだからね!) (むりやりたべさせるなんてとかいはじゃないわ!) (まりさはおいしいものじゃないとたべないよ!さっさとこのごみをどこかへすててね!) もちろんパイプをくわえ込む形なので、実際にはむーむーと騒ぐだけである。 ここで別の声が聞こえてくる。 「ユユッ!?ミンナガユックリデキテナイヨ!ドス!ミンナヲユックリサセテアゲテネ!」 ゴミ処理場が用意したテープが流れているのだ。パイプの集合体の中心にはひときわ大きなパイプが 存在する。そのパイプには、ドスまりさが接着されている。ドスまりさは巨体のため、あんよを支える ようにドーナツ状の支柱が用意されており、パイプから直接吊り下げられているほかのゆっくりとは 待遇が異なる。テープはこのドスまりさに大して流されているのだ。 (ゆゆっ!?みんなゆっくりできてないよ?いまどすがゆっくりさせてあげるからね!) ドスまりさはテープに対して何の疑問も抱かない。それもそのはず。ドスまりさは中枢餡を少し削られ、 頭の足りない状態にさせられているのだ。 そしてドスまりさはゆっくりオーラを放射する。 (…ゆゆっ!?なんだかゆっくりしてきたよ…。) (…むきゅー…、ゆっくりできるわ…。) ゆっくりし始めるゆっくり達。ゆっくりすると口の中に何が入っていたかも忘れ、そのままむしゃむしゃ と食べ始めた。 (…むきゅー…、こんな…もの…、たべたく…ないのに…。むーしゃむーしゃ…) (れいむは…しんぐる…まざーだよ…。むーしゃむーしゃ、ふしあわせー…) (…ゆっくり…したくないよ…。むーしゃむーしゃ…) ドスまりさのゆっくりオーラで強制的にゆっくりさせられ、反射的に口の中のものを食べてしまう ゆっくり達。 (ゆーん!みんなゆっくりしてるよぉ!そうだよね、こんなおいしいものたべてるんだもの!) ドスまりさは頭が足りないため疑わない。長期にわたりゆっくりオーラを出してもらうため、 ドスまりさだけにはレストラン等から回収した残りものの野菜(新鮮なもの)を厳選して与えられて いるのだ。 ドスまりさはそのような野菜が全てのゆっくりにも与えられていると勘違いしている。 しかしただのゆっくり達に与えられるのは腐りかけの生ゴミ、街中や公園の清掃で集められた落ち葉、 木材をチップ状にしたものなど普通であれば一切食べないようなものばかり。それを強制的に食べさせ られる日々。当然ながらゆっくりの寿命は短い。 今、一匹のれいむが寿命を迎えたようだ。ゆっくりは死ぬと皮のもちもち感がなくなり、もろくなる。 パイプに接着された部分がちぎれ、れいむは下へと落ちていった。 下では大きなミキサー状の機械がれいむを迎えた。ゴミを食べた他のゆっくり達はうんうん、しーしー をする。それらとともにれいむは粉砕され、餡子液へと姿を変えていった。 ゴミ処理場ではこのようなパイプ群が複数存在する。それはゆっくりによる餡子変換にも限界がある ためである。一回だけの餡子変換では完全に消化できなかったり、有害物質が残留するのだ。 そこではじめのパイプ群(以後、第一フィルタと呼称)が出したうんうん、しーしーを液状にして 第二フィルタへと供給する。生ゴミ程度であればこの第二フィルタを通せばほぼ完全に餡子へと 変換されるが、有害物質が多い工場排水などは複数段階のフィルタによる餡子変換を行う。 なお生ゴミや木材チップなどはまだご馳走の部類である。最近では屎尿処理までゴミ処理場で手がけて いるのだ。強制的に屎尿を飲まされる第一フィルタのゆっくり達は当然ながら寿命が極端に短い。 それだけストレスのかかる処理ということだ。 どのようなゴミ処理でも最終段階は同一である。うんうんやしーしーの穴を小麦粉でふさがれた ゆっくりをパイプに接着したものが最終フィルタである。 ここのゆっくりは餡子液(実際には前段階までのゆっくりが出したうんうん、しーしー、そして死骸) をたくさん摂取できるため、動けないにも関わらず非常にゆっくりとした表情である。 (ゆーん!うごけないけどあまあまがたべほうだいだよ!やっぱりれいむがかわいいからだね!) (あまあまがたくさんなのぜ!さっさとつぎをもってくるのぜ!) 食べる一方で出すことはないため、どのゆっくりもでっぷりと太っている。そのためドスまりさと 同じようにあんよをささえるドーナツ型の支柱が用意されている。 規定以上の重さになるとゆっくりはパイプからはずされる。体を支えていた支柱が下がり、自重に よりパイプに接着していたくちびるが千切れる。痛みで叫びながら、下に用意された透明箱へと ゆっくりは落下していく。 透明箱の中で罵詈雑言を叫び続けるゆっくりが運ばれるのが「糖化処理室」。ベルトコンベアに乗せられ たゆっくりはここで頭に電極を刺される。頭の痛みで罵倒が最大級にヒートアップした次の瞬間、 ゆっくりは凍りついたように叫ぶのをやめた。唖然とした顔で停止し続けるゆっくり。そしてそのまま 死を迎えた。 ここで行われるのは加工所の発明品、「餡電位多重再生装置」によるゆっくりの体内の糖分増加処理。 この装置のおかげで無駄な手間をかけずに高効率で糖を作り出すことが可能になったのだ。 ゆっくりは何かを感じると体内の餡子に信号が走る。加工所はこの信号を捕らえることに成功したのだ。 そして電気刺激により体内信号を模倣するシステムを開発した。それが「餡電位多重再生装置」なのだ。 糖化処理室でゆっくりに与えられるのは、最大級の虐待を受けたときの餡電位。しかも複数の異なる 餡電位をミックスして投与されるのだ。それが多重再生である。 処理室の中で、ゆっくりは「あんよを焼かれ」「アマギリされ」「おかざりを没収され」「おかざりを 目の前でバラバラにされ」「髪の毛を抜かれ」「体中に針を刺され」「死なないギリギリのところを 見極めて殴られ続け」といった数々の虐待が同時に投与される。さらにこの装置はそれら虐待を 短い時間に縮めて再生できる。ゆっくりは一瞬にして何時間にも及ぶ虐待を経験するのだ。 もうひとつこの装置の特徴をあげるなら、電位の増幅が可能ということだろう。これにより普通の 虐待が何十倍にも増幅されて感じられる。 複数の虐待を同時に、短時間に一気に経験する。しかも苦しみは何十倍。この処理によりゆっくりの 体内は限界まで糖分が増えるのだ。 ほとんど糖分のみとなったゆっくりは分離処理を施し糖液となる。これを発酵させることでバイオ エタノールを作り出すのがこのゴミ処理場である。今までは糖液にすることが難しかった木材や、 屎尿、落ち葉(銀杏の葉はフラボノイド類が多いため分解がとても遅い)などからも糖液が作れる とあって非常に効率が良いのだ。しかもゴミ処理場では燃やすことも無いので CO2 を出さず、 全ての機械はバイオエタノールによる燃料電池で動かしているためクリーンそのものである。 ゆっくりはゴミ処理場内の敷地で増産している。ビニールハウスの中で冬でも暖かくすごせる ゆっくり達はわが世の春を謳歌し赤ゆっくりを大量に作る。処理場内で自分達がたどるであろう 道筋も知らず、きょうもゆっくり達はすっきりに励んでいる。 加工所がエコやったらどうなるかな~、と考えたら同ネタ多数しか思い浮かばなかった。 自分の創造性の低さにヘコむ。 次回はバッジシステムを考察する予定です。36番あき様の漫画からインスパイアされる予定 です(また他人のふんどしかよ!)。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 551 真実を知るということ ふたば系ゆっくりいじめ 544 モチモチを生かして ふたば系ゆっくりいじめ 509 おかされいむ ふたば系ゆっくりいじめ 464 ゆ身売買 ふたば系ゆっくりいじめ 387 れいむはよげんしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 248 ゆっくりできない理由 ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱 ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ! ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口 ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道 必殺引篭り人の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ほー、なるほどなぁ。ゴミ処理できてバイオエタノールになるし上手いな。 -- 2010-10-16 20 08 15
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2760.html
『価値観の違い』 それは異様な光景だった。 百を超えるゆっくりが二つに分かれて対峙している。 一つは背後に森を背負っており、ゆっくり達は皆、枝や石などで武装していた。 もう一方は人間の育てている畑を背後としており、成体ゆっくりから赤ゆっくりも混ざっており、皆不安そうな顔をしている。 だが何よりも際立っているのは、そのどちらにも黒い帽子を被った巨大な饅頭―――つまりドスまりさが居るという事だ。 ドスを長にもつ群れが互いの親交を深めている―――様には見えない。 森側のゆっくり達の携帯した武器と、不安そうな畑ゆっくり達を見ればそれは明らかだ。 「まりさ!ドスの使命をわすれのたのかだぜ!ドスはゆっくりをゆっくりさせるのぜ!」 「ゆぅ……まりさはみんなをゆっくりさせているよ?」 「嘘をつくなだぜ!!それでもドスなのかだぜ!?」 大声で叫ぶ森側ドス(森ドス)と静かに答える畑側ドス(畑ドス)。 森ドスは生粋の野生であり、生まれてから今に至るまで、ずっと森の中で生活してきた。 ありすとまりさの番の7人姉妹の長女として生まれ、数匹の妹達は自然現象や野生動物の手にかかり死んだが、まりさは無事大人へと成長できた。 独り立ちし、自立した生活ができるようになり、そろそろ番を作ろうかと思っていたらドスへと変化していた。 ドスに会った事はなかったが、ドスの役割というのはなんとなく理解していた。 『ドスとして群れを治めゆっくりをゆっくりさせなければならない』 ドスとなったまりさは群れをつくり、有能なぱちゅりーを補佐としてたて、群れの個体数を調整し、冬篭りに備えて食料を備蓄し、外敵からゆっくりを守り、素晴しいゆっくりぷれいすを作り上げた。 だがそんな時、群れに酷い傷を負ったゆっくりが訪れた。 それは人間によって虐待を受けたゆっくりだった。 ドスは人間を見たことなかったが、聞くところによると人間は、ゆっくりをゆっくりさせない、とてもゆっくりできない存在らしい。 ドスの使命はゆっくりをゆっくりさせること―――。 ドスは決めた。 『人間によってゆっくりできないゆっくりを開放する』と。 人間はゆっくりを見るとすぐさま潰そうとしてくるらしい。 ドスは群れのゆっくりを『戦えるゆっくり』にするために、ゆっくりみょんの剣術を皆に教え、人間との戦いに備えた。 同時に偵察ゆっくりを森の外に送り、森の外のどこに人間がいるか調べた。 そして群れの訓練を終えた時、この森の麓に人間に捕まったゆっくりが大量に居るという情報を得、手始めにそこのゆっくりを開放する為、赤・子ゆっくりは一部のゆっくりに任せ、戦闘ゆっくり達と共に森を出てきたのだ。 一方の畑ドスは、なんと町で野良生活をしてたまりさがドスへと変化したものだった。 街での生活は過酷だった。 幼いときに駆除によって片親をなくし、父まりさの手によって育てられた。 あと少しで独り立ちというときに父まりさも駆除によって死んだ。 街ゆっくりはいつ死んでもおかしくないので、機会があればすぐにでも番を作り子を作る。 まりさもその例に漏れなかったが、その番と子供も駆除によって全滅した。 他にも、猫や烏、犬など……様々な恐怖を乗り越えまりさは成長した。 そしてある日ドスになったが、まりさは既に一つの結論に達していた。 まりさは、人間に飼われとてもゆっくりしているゆっくりを知っている。 中にはそれをかさにきて野良ゆっくりをいじめる飼いゆっくりもいた。 自分たちが恐れる動物でさえ人間を避け、同時に人間の元で暮らす動物はゆっくりしているように見えた。 ゆっくりしたお家。 ゆっくりした食べ物。 ゆっくりした暮らし。 その全ては人間が握っている。 『ゆっくりするには人間に気に入られなければならない』 ドスになったからといって人間に勝てるだなんて思わなかった。 長く街ゆっくりをやっていたまりさにとって、人間という存在は絶対的な力の対象となっていたのだ。 同時に同じような思いを持つゆっくりを集め、そのことを優しい人間に相談すると、郊外のこの農場を紹介してくれたのだ。 なのでドスたちがこの畑に居るのは、労働力として働く代わりに人間の保護を受けるというものだったのだ。 ちなみにこの畑の作物は『ゆっくりが作るゆっくりした作物』(完全無農薬天然栽培)という触れ込みのもと売買されている。 お互いにゆっくりを目指してそれなりの結論を出したドス同士だった。 だが、その溝は深かった。 「どうしてドスが人間と一緒に居るんだぜ!!人間はゆっくりしてないんだぜ!ゆっくりを苦しめる存在なんだぜ!!」 「そうだよ!そんなんにんげんといっしょにいるなんてゆっくりしてないどすだよ!!」 「そんなどすといっしょにいるなんて、おお、あわれあわれ!」 「ゆっくりしてないよっ!」 森ドスのゆっくり達も畑ドスとそのゆっくりを非難する。 「それは一部の人間さんだよっ。ここの人間さんはとてもゆっくりさせてくれるよっ!」 「しょうだよっ!おにーしゃんはゆっきゅりしちぇるよっ!」 「とかいはなおにいさんとどすをぶじょくするなんてとんだいなかものねっ!」 「そうだよっ!」 畑ドス側も負けてはいない。 「ゆゆっ?あのゆっくりたちはとてもゆっくりしてるよ?」 「にんげんはぜんぶわるいやつじゃないの?わからないよー?」 「わからないみょん!どういうことなんだみょん?」 だんだんと森ドス側のゆっくり達にざわめきが広がりつつある。 こっちにもドスは居るが、あっちにもドスが居る。 元より森ドスにとってコレは予測していなかった事だった。 森ドスが聞いたのは虐待を受けたゆっくりである。 そのゆっくりが人間のことを悪く言うのは当然であるし、ドスも人間の事をよく知ろうともしなかった。 群れのゆっくりも、人間の事をあまり知らずにここまで事を進めてしまったので、当然といえば当然である。 一方の畑ゆっくり達はいろんな意味で人間を知り尽くしたゆっくりである。 同時に、ゆっくりする為には人間と上手くやっていかなければならないと理解した頭のいいゆっくりでもある。 しっかりと自分自身で判断し、畑ドス側に居るので迷いなどはなかった。 「ゆぐぅ……まりさ!本当にそれでいいのかだぜ!人間に媚売って自分たちだけゆっくりするだけでいいのかだぜ!?」 ゆっくりはゆっくり全てをゆっくりさせる。 森ドスにとってはそれが全てだった。 「全てのゆっくりをゆっくりさせるなんてできないよ。まりさが面倒見切れる範囲内で、人間さんとゆっくりできるゆっくりと一緒にゆっくりしたいよ」 畑ドスの考えに理解を示すゆっくりはほんの一握りだ。 それ以外のゲスや頭の悪いゆっくりがここに入り込めば、たちまち人間との関係は悪化し、畑の群れは崩壊するだろう。 畑ドスはそれだけは防ごうと思っていた。 「ドススパークやゆっくりオーラは何の為にあるのだぜ!?ゆっくりをゆっくりさせる為!ゆっくりをゆっくりできないものから守るためなのぜ!!」 森ドスは帽子の中からキノコを取り出し掲げてみせる。 ドススパークやゆっくりオーラの発生源となるキノコは、大きく立派に育っており、森ドスの帽子の中には未だ幾つかのストックがあった。 「まりさはキノコさんをもってないよ」 「ゆあっ!?」 畑ドスの返答に森ドスは驚愕する。 「人間さんと一緒に暮らすため、キノコさんを生えないようにしてもらったよ。それにキノコさんはもう、人間さんが別の畑で作ってるから特別じゃないよ」 畑ドスがお帽子を取った。 「!!」 「ゆゆっ!?どすのあたまさんが?!」 「はげまんじゅううううううぅぅぅ!?」 畑ドス自ら頭を焼き、キノコを生えないようにしたのだ。 自分が人間に逆らう意思がないこと。 何とかして友好的な関係を作りたいと思っていることを精一杯アピールした結果である。 自分のゆっくりできることを犠牲にした、畑ドスの精一杯の誠意だった。 そのかいあって何とか今の状態を作り出すことができたのだ。 なお、頭頂部は焦げ目だけが残り、金髪の髪の毛は帽子からはみ出た部分しかないのだ。 この畑ドスの姿を見た森ドスは結論を下した。 「そうなのかだぜ……わかったのぜ……」 「ゆぅ。わかってくれたんだね。まりさ達はまりさ達のやり方があるんだよ。森のみんなはこれからも森の中で『まりさはドス失格なのぜ』……ゆ?」 よく見ると森ゆっくり達の様子もさっきとは違ったものになっている。 完全に、畑ドスとゆっくり達を見下したものだ。 「ゆぷぷっ!はげあたまのどすのむれのゆっくりなんてゆっくりできないねっ!」 「ゆっくりできないゆっくりはせいっさいなのぜっ!!」 「しょせんにんげんにこびをうるいなかもののどすとゆっくりね!」 「まりさはドスとしての誇りも使命も忘れたおろかなドスなのぜ……!そんなドスは……真のドスの名の下に制裁するよっ!!」 森まりさがキノコを口に運ぶ。 「ま、まりさっ!!」 「無能なドスが口を開くんじゃないのぜ!!まりさはこれから人間を制裁してゆっくりによるゆっくりの為のゆっくりプレイスを作るのぜ!!」 「そうだよ!れいむがゆっくりスタめのゆっくりぷれいすだよっ!!」 「じゃまをするどすはしぬんだねー。わかるよー!!」 「むのうなどすとゆっくりはしねだみょん!!」 どうやら畑ドス達を完全に敵とみなしたようだ。 「ど、どすぅー!!!」 「わ”、わがらなあああああ!?」 畑ゆっくり達は自分たちに向けられる殺意に完全にすくみあがっている。 「どぼうじでわがっでぐれないのおおおおおぉぉぉ!?まりさ達はまりさ達のやり方でゆっくりするよっ!!こんなところでドススパークを撃ったら人間さんに殺されちゃうよ!!帰ってね!!森に帰ってもうここには来ないでね!!」 「煩いんだぜ!!無能などドスはゆっくりしねっ!!むーしゃ!むーしゃ!行くのぜ!ド―――」 バフンッ 森ドスがドススパークのために大きく口を開けた時、森ゆっくり達が居る場所めがけて何かが飛んで行き、ドスの目の前で破裂した。 「ゆゆっ!?」 それは赤い霧を作り出し、森ゆっくり達を包み込んだ。 「な、なんなのぜこれは!?よく見えないのぜっ……ゆぅっ……ぎいぃ!?」 途端に、全身に走る激痛。 「ゆんぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁ!?!?」 森ドスの悲鳴を皮切りに、それは森ゆっくり達にも伝染していく。 「い”っ、い”ぢゃい”い”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃ!!あんござんばい”ぢゃい”よ”お”お”お”お”お”お”お”ぉぉぉぉぉ!!」 「ゆんぎゅぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」 「び、びえないいいいい!!!おべべがびえないいいいいい!!いだいいいいいいいい!!!」 「がらっ!がらっ!!かはっ!!がはっ!!」 「ゆぶぶぶぶぶっ!!ゆべえええええええ!!」 霧ではなく煙玉。 煙の成分は辛味成分を凝縮した『ゆっくりの群れ駆除用辛味煙幕』。 赤・子ゆっくりならば即死。 成体でも数分で死亡。 ドスであっても数十分で死に至る。 数分後。 森ドスはむーしゃむーしゃしていたキノコを口に含んだまま地面に倒れ付していた。 目は真っ赤ですでにかすれており、舌と涎と涙をだらだらと垂らし、しーしーを大量に漏らしている。 続いてなにやら白い雨のようなものが降ってきた。 それは中和剤で、既に人間が近くまで来ており作業を始めていた。 なおドスは死んでいない為中和剤はかけられない。 「ゆげっ……み”み”んな……」 ドスが目を向けた場所にあったのは大量のゆっくりの死骸だけ。 どのゆっくりも餡子を吐き散らし、涙と涎としーしーにまみれ、苦悶の表情を浮かべて息絶えている。 人間がその死体を袋につめる。 実に淡々とした作業だった。 「あ”……あ”……あ”……」 「まりさ……」 その近くに畑ドスが近づく。 「どうして帰ってくれなかったの?どうして人間さんに関わろうとなんてしたの?森の中でゆっくりしていれば、ずっとゆっくりできたのに……」 畑ドスが悲しそうに言う。 ドスは他の畑ゆっくり達はその場から立ち去らせており、この凄惨な場面を見なくてよいようにしていた。 「ど、どず……ば……ゆっぐいを……ゆっぐり……ざ、ぜ……」 「ゆっくりしてたよ?まりさ達の群れはとてもゆっくりしてたよ?羨ましかったよ……。でも……もう……みんな死んじゃったよ。きっと残った子供達も人間さんに殺されちゃうよ。人間さんは容赦しないよ。みんな……みんな……死んじゃうよ?」 「ど、どぼじ……で……?ばでぃざば……ゆっぐり……を、ゆっぐ……り……」 「……ここは森じゃないんだよまりさ……。まりさとまりさ達は同じゆっくりだけど全然違う場所に生きてるんだよ……。まりさはその境界線を越えちゃったんだよ……。そうしたら、もう、ゆっくりできないんだよ……でも、まりさ……ありがとう。ごめんね……」 「ゆ”っ……ゆ”っ……ゆ”っ……」 森ドスは死んだ。 その時、雨が降ってきた。 人間が作業を中断し戻って行く。 雨が降ればゆっくりの死骸は全て溶けてしまう。 作業の手間が減るのだ。 「ドス。帰るぞ。……残念だったな」 人間の一人がそう言って引き上げて行く。 「……」 ドスは呟く 同じゆっくりだったのに、最後までお互いに交わせなかった言葉を。 「まりさ……ゆっくりしていってね」 帰ってくるはずのない返事を待つかのように、畑ドスはいつまでも雨の降る草原に佇んでいた。 読んでくださりありがとうございました、 前回の投稿でもご指摘がありましたが、最大の悩みが『ゆっくりの言葉』が書けないのです。 なんか、普通の人間が話ってるっぽくなってしまう(以前の『あるドスのゆっくり』でもご指摘がありましたが)。 他の皆様が書かれているようなゆっくりの豊な言葉(主にスカッとする悲鳴や命乞いw) をしっかりと書けるようにしたいです。 ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 ふたば系ゆっくりいじめ 684 ドス以外いらん ふたば系ゆっくりいじめ 733 あるドスの最後 ふたば系ゆっくりいじめ 745 絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~ ふたば系ゆっくりいじめ 815 おかねさんとゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 901 原材料 ふたば系ゆっくりいじめ 935 底辺ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1314 どぼじでごんな”ごどずるの”おおおぉぉ このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 絶対あき感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1325 価値観の違い』 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1324.html
ゆきのなか 35KB 虐待-普通 越冬 「餡子ンペ09」 ・餡子ンペ投稿作品:『親子/期待はずれ』 ・掲載ペースが落ちてると言われる昨今・・・忙しくて書けない時期もあるんですよ。 仕事って時期が重なるんですよね。 『ゆきのなか』 D.O 季節は冬。 ここは、人間の里から少し山の中に入った森の中。 しんしんと降り積もる雪の中、木の根元あたりに、 木の枝や小石が積み重ねられた奇妙な膨らみが見える。 「・・・っくちちちぇにぇ・・・」「すーり・・・むーしゃ・・・」「・・・ちあわちぇー・・・」 もしもここに人間がいて、周囲の音に注意深く耳を傾けたならば、 その膨らみの奥から、人間のしゃべるような声を、かすかに聞き取ることができたであろう。 そして、さらに注意深く周囲を観察すれば、同じような奇妙な膨らみは、 そこらじゅうの木の根元に見つけることができたはずだ。 そんな奇妙な膨らみの一つ、雪と、木の枝や小石に隠された奥には、木の洞がある。 そこには、つがいである2匹のゆっくり、群れの長まりさとれいむが住んでいた。 冬という、ゆっくりにとって死の季節の中にいながら、2匹の表情はとても明るい。 「まりさとれいむのおちびちゃん・・・もうすぐうまれるね。」 「ゆぅん。とってもゆっくりしてるね。」 「・・・(プルプル)」 「ゆぅ~ん。おちびちゃんがおへんじしてるよ~。」 なぜなら、おうちの入り口を完全に閉ざして越冬を開始してから数日、 このつがいの間には、間もなく新しい命が誕生しようとしていたからだ。 ここはゆっくりの群れの生息地。 木の枝や小石で作られた膨らみは、木の洞や洞穴など、巣穴の入り口を塞ぐためのバリケード、『けっかい』であった。 野生のゆっくり達は、雪の降るような冬の季節には、巣穴にこもってゆっくりと過ごし、 寒気を防ぐために入り口を堅く閉ざして、秋に蓄えた食糧で命をつないで春を待つ。 「どぼぢでごはんさんなくなっちゃうのぉぉぉおおお!!」 「ゆぁーん。おきゃーしゃん、おなかしゅいたー。」 「しょうがないよ・・・おぢびぢゃんは、でいぶにゆっぐりだべられでねぇぇぇええ!!」 「ゆびぃぃぃぃぃ!!どぼぢでしょんなことしゅるのー!?」 「もっちょ・・・ゆっぐぢ・・・」 と、たいていの場合、野生のゆっくりにとって、越冬は過酷であり、命がけのものだ。 十分な量の食料確保に失敗すれば、飢餓が親子にすら共食いを引き起こし、 それでも食料が不足すれば、体温を保てず凍死するか餓死する。 巣穴である『おうち』の作りがあまければ、積雪の重みで崩壊、雪と土の中で圧死。 巣穴が頑丈でも、入り口の塞ぎ方がダメだと隙間風でやはり凍死。 こうした悲劇を起こさないため、特に優秀なリーダーがいる群れならば、いくつもの対策を立てて 必死に被害を減らそうと努力している。 ドスまりさの力で頑丈な崖などに洞窟を掘り、共同住宅として群れ全員で冬を越す、 熟練のゆっくり達が協力して、群れのみんなの『おうち』補強工事を監督する。 食料が足りなかったら、人間さんの独り占めしているお野菜を強奪してくる、など。 そんな中で、何より注意されるのが、『越冬前にすっきりーして子供を作らない』ということだ。 「「すっきりー!!」」 「ゆぅん。れいむのかわいいおちびちゃんが、たくさんできたよ~。 まりさ、おちびちゃんのために、はやくれいむにあまあまをとってきてね!」 「なにいってるのぉぉぉおお!?おそとはゆきさんがふってるんだよぉぉぉおおお!!」 「だからなんだっていうの!?つべこべいわないで、はやくごはんをとってきてね!!」 びゅぅぅぅぅううううう 「しゃぶぃぃぃぃいいいいい!!!ゆっぐぢぃぃいいい!ゆっぐぢぃぃぃいいいいいい!!」 「れいむはむーしゃむーしゃするよ!むーしゃむーしゃむーしゃ・・・はぐっ!ばくばくっ!めっちゃうめっ!ぱねぇ!」 ・・・3日後 「どうしてごはんさん、なくなっちゃったの・・・・・・おちびちゃんをむーしゃむーしゃするよ・・・」 こんなことも当たり前のように起こる。 秋の半ば以降にすっきりーしようものなら、にんっしん中だけでなく、生まれてからも子育てのために、 つがいの一方は狩りに参加できなくなる。 越冬中にすっきりーしたりしたら、さらに最悪だ。 食い扶持の増加で貯蔵食料の計算は完全に崩れ、食糧不足で結局一家全滅となる。 つまり、厳しい環境下に生活する野生のゆっくりにとって、 冬+赤ゆっくり=死、というのは、ごくごく一般的な考え方なのだ。 だが、実は先ほどの長まりさとれいむのつがいだけでなく、この群れの中では、現在にんっしん中、 あるいは生後数日以内の赤ゆっくりを抱えた家族が大半を占めていた。 いかに若いゆっくり達とは言え、本能にまで刻み込まれた冬の恐怖を知らないはずはない。 では、なぜあえて越冬が始まった今、ゆっくり達は子供を作ることを選んだのか。 その理由を見ていくため、先ほどのつがいの一方、長まりさの生まれた春の中頃まで時間をさかのぼることにする。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 季節は春。 多くの野生ゆっくりにとっては、長い死の季節を乗り越えたあとの、喜びの季節である。 暖かな陽気。 新鮮で大量にある、ゆっくりした野草や虫。 食料の心配がなくなったことで、成体ゆっくり達はさっそくすっきりーに励み、 新たな命を迎えることでさらに喜びが積み重なる。 「まりさとれいむのおちびちゃん・・・もうすぐうまれるね。」 「ゆぅん。とってもゆっくりしてるね。」 ・・・・・・。 「そうだよね・・。」 「・・・そうだよ。」 ぶるぶる・・・ぷちんっ! ぽとっ! 「ゆぅ・・・ゆっく、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 まりさも、そんなベビーラッシュの中で誕生し、祝福を受けた赤ゆっくりであった。 だが、生まれて数日経ち、おうちから外を眺めて過ごすようになった赤まりさは、 春の陽気も楽しめず、あまりゆっくり出来ていなかった。 なぜなら・・・ここが岩肌も荒々しい、草木もろくに育たない高山の荒地だからだ。 「ただいま、れいむ・・・。」 「おかえり・・・まりさ。」 「ふぅ・・・ごはんだよ・・・なかよくむーしゃむーしゃしようね・・・。」 「ゆわーい!!むーちゃむーちゃしゅるよ!!」×10 だが、食卓代わりに置かれた平たい石の上には、固い雑草が少々と干からびた虫の死骸だけ。 「むーちゃむーちゃ・・・それなりー。」 「おとーしゃん・・・もっとむーちゃむーちゃしちゃいよ・・・。」 「ごめんね・・・はぁ・・・おうちのまわりに、ごはんがないんだよ・・・」 「どぼぢでしょんなこというにょぉぉぉぉおおお!?」×10 とは言ってみたものの、赤ゆっくり達はそれほど駄々をこねることなく、残念そうに食事を終えた。 父まりさの話が嘘ではないことは、生後3日を迎えてようやく跳ねることが出来るようになったばかりの、 幼いまりさ達にもわかってはいたのだ。 何せ、おうちを一歩踏み出してみたら、眼前に広がるのは砂利や砂ばかりという、 およそ命の喜びとは無縁の世界が広がっていたのだから。 「おちびちゃんたち・・・きょうはもう、ゆっくりすーやすーやしようね。」 「ゆぅぅぅぅ・・・ゆっくちりきゃいしちゃよ。」×6 「じゃあ・・・まりさが、ふぅ・・・おふとんをよういするね・・・」 だが、森に住む野生のゆっくり達のような、落ち葉や草を敷いたお布団や、 ましてや丁寧に編みこまれたベッドなどというものが出てくるはずもない。 そんなものがあったら、今日の夕御飯になっているのだから。 「おちびちゃん・・・はぁ・・・ゆっくりすーやすーやしてね・・・」 「ごりょごりょちて、ゆっくちできにゃいよぉ。」×6 「ふぅ・・・ごめんね・・・ゆっくりがまんしてね・・・はぁ・・・」 お布団として用意されていたのは、比較的粒の細かい砂(といってもサラサラというには程遠い)を、 平たい石の上に厚めに敷いただけのものである。 まりさ達赤ゆっくりは、この砂にあんよを口のすぐ下あたりまで埋め、身を寄せ合って眠る。 石の上に直に眠る両親よりはマシかもしれないが、少なくともしあわせーからは程遠かった。 まりさ達のおうちは、大きめの石が偶然積み重なってできた隙間に穴を掘って作ったものだ。 風雨や外敵から身を守るという意味で言えば、まあ、そうそう悪くもないものではあったが、 とにかくゆっくり出来ない場所に住んでいる、という感覚のまりさから見たら、 なんだか無機質でゆっくり出来ないおうちに思えてならなかった。 『ここはゆっくりできないよ。まりさはおおきくなったら、ゆっくりぷれいすにいくよ。』 それは、まりさが生まれてからずっと抱き続けていた想いである。 そして、食糧不足で次々と姉妹達が餓死していく中、なんとか生き延びてテニスボール程度に成長したある日、 父まりさが大事なお話がある、と言って姉妹をおうちの近くの崖へと連れて行った。 「ゆわーい!もりしゃんがみえりゅよ!」 「とっちぇもゆっくちちちぇりゅにぇ!」 「おしょらとんでるみちゃーい!!」 「ふぅ・・・。おちびちゃんたち。あの、もりのむこうをみてね。」 「ゆぅ?・・・ゆゆっ!!」 崖からは、山のふもとに広がる広大な森が一望できる。 この眺めのいい崖へのピクニックは、まりさ姉妹にとってはほとんど唯一と言っていい娯楽であった。 大きくなったらあんなところに住むんだ、というのは、姉妹共通の夢であったのだ。 そして、その広大な森のさらに向こうに、木々がほとんどない、平らな土地が広がっているのが見えた。 「あそこはね。・・・にんげんさんがすんでるところだよ。」 「ゆわぁぁぁ。しゅごくゆっくちしちぇるにぇぇ・・・」×3 ゆっくりは、ゆっくりしているものに関しては敏感なものだったりする。 人間から見てもかすんで見えるほど遠くの人里に、まりさ達はとてもゆっくりしたものを感じ取っていた。 里の中を流れる小川、緑に輝く田畑。 人間さんが出入りしている所は、人間さんのおうちだろうか。 だが、まりさ姉妹がゆっくりしている中・・・父まりさだけはまったく別の表情を浮かべていた。 人里を眺めているだけにもかかわらず、歯は限界まで食いしばられ、全身汗まみれ、 口の端からは餡子混じりの泡がゴボゴボとたれている。 「ゆ゛・・・ゆぎぃ・・っ!ゆぅぅぅうう・・・!!」 「おとーしゃん?」 「ゆぎぃぃぃひぃ!にんげんさんはゆっぐりでぎなぃぃぃいいいい!!」 「!?」×3 しばらく脂汗をかき、顔色を赤、青、土色にあわただしく変化させていた父まりさが、突然暴れ始めた。 「ゆびぃっ!!おねぇじゃんっ!だべぇっ!!おぎゃあじゃぁぁん!!」 「ゆぅぅぅ!!おとーしゃん、ゆっくちちちぇにぇっ!ゆっくちちちぇー!」 ・・・・・・。 「ゆぅ・・・ゆぅぅぅ・・・おちびちゃん、ぜったいにんげんさんにちかづいちゃだめだよ。ぜったいだよ。」 「ゆ、ゆっくちりきゃいしちゃよ。」×3 結局、何があったのかは聞けなかった。 まりさ姉妹達だって、餡子による記憶継承の効果で、人間さんがゆっくりできない、 という感覚は両親から受け継いでいるのだが、所詮は両親一代限りのトラウマであり、 れみりゃ等のような、明確な意味でのゆっくり出来なさは記憶を受け継いでいない。 そのため、まりさにとって父まりさからの忠告は、 『人間さんに出会うと確実に死ぬ』と言う様なものではなく、 『ゆっくり出来ない存在で、どんな強いゆっくりでも不用意に近づくと酷い目にあう。』 という程度のものと認識されることになった。 それからさらに月日は流れ、季節が夏の終わりに差し掛かった頃、 他の姉妹全てが命を失う中、最後まで生き延びたまりさが、 独り立ちして親元を離れる日がやってきた。 「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!!」 「もうおちびちゃんじゃないよ!ゆっくりがんばるね!ゆっくりしていってね!!」 こうして結局まりさは、親の忠告を無視して森の方へと旅立っていったのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 独り立ちに際して、まりさには一つの計画があった。 その計画は大体以下のようなものである。 1.人間さんの里に行き、そこで一番強い人間さんと勝負して勝つ 2.力を示すことで人間さんからゆっくりプレイスと食料、おうちを手に入れる 3.森や山からゆっくりを呼び集め、人間さんの里をゆっくりのためのゆっくりプレイスにする 4.群れの長になる 5.ゆっくりした美ゆっくりと、ゆっくりした家庭を築く 6.ゆっくりし続けたまりさはいつしかドスになる 意気揚々と山を下り、森に入り、人間でも丸一日ではきかない距離を走破するまりさ。 まりさ自身は気づいていなかったが、山育ちであったため、 足腰の強さとスタミナについては、確かに群れの長にふさわしい逞しさを手に入れていたのである。 そして、ゆっくりの足で言えば、あと一日で人間の里に着こうという森の中で、 まりさの旅は、予想外の形で終わりを迎えることになった。 「ゆぁぁぁぁああああ!!なにこれぇぇぇええええええ!!!」 目の前には、人間の里が霞んでしまうほどの、ゆっくりプレイスが広がっていた。 木々は適度に生えて木漏れ日が優しく降り注ぐ。 地面には若く柔らかな雑草から人間も食用とするような野草まで青々と茂っている。 草ばかりではない。 周囲にはキノコやゆっくりでも届く高さに実った木の実も豊富にある。 その豊かな食料に誘われてか、昆虫からイモ虫まで、取り尽せないほどにいる。 食料ばかりではない。 大きく育った木々の根元を見れば、その多くにはゆっくりが家族で暮らすのにちょうどいい洞がある。 中は小石などもほとんど落ちておらず、すべすべに整えられており、隙間も丁寧に埋められている。 明らかに以前別の群れが使っていたと見られるおうちばかりであった。 今、どうしてゆっくりが住んでいないのか不思議であったが、 一時的な食糧不足で群れごと引っ越すことも珍しくはないので、 ここはかつて別の群れが使い、放棄したゆっくりプレイスだったのであろうと、まりさは理解した。 まりさが放心状態でゆっくりプレイスの中を歩き回っていると、 まりさとは別の場所から独り立ちしてきたのであろう、若いゆっくりの集団が多数、 吸い寄せられるようにこのゆっくりプレイスにやってきた。 「ちぇん、ゆっくりしていってね!!」 「まりさだねー!ゆっくりしていってねー!!ゆわぁぁー、すっごいゆっくりぷれいすだねー!わかるよー!」 「ゆぅん!ちぇんもそうおもう!?ここにはいま、ほかのゆっくりたちはぜんぜんすんでないんだよ!」 「わからないよー!!こんなゆっくりぷれいす、ほっとくにはもったいないねー!」 「ゆっふん!!そうだよ!ここは、まりさたちのおうちにしようね!!」 「わかるよー!!」 こうして、まりさの無謀なゆん生計画は、あっさりと方向転換を向かえ、 人里から近くも遠くも無い、実り豊かなゆっくりプレイスで、一から群れを作る作業が始まったのであった。 そもそも、まりさにしても、ゆっくりしていない人間さんと争うのは、あまり気が進まないことではあったのだ。 まりさほどのゆっくりであれば、相手が人間さんであっても負けることは無いであろう。 しかし、ケンカは痛いしゆっくり出来ない。 それに、万が一相手に遅れをとれば、永遠にゆっくりしてしまうこともあり得る。 また、実のところ人間さんの里を見たこともないので、どの程度ゆっくりしたゆっくりプレイスなのかわかったものでもない。 遠くの、あるかも怪しいゆっくりプレイスより、目の前の極上のゆっくりプレイス。 まりさの、新生活はここから始まった。 ゆっくりしたおうちとご飯は、余りにもあっさりと手に入ってしまった。 さらに、まりさ達のゆっくりとした姿を見つけて、独立したての若いゆっくり達が続々とやって来ては定住を決める。 わずか数週間で、まりさ達のゆっくりプレイスには、大規模、と言って差し支えない規模の群れが形成されていった。 「わからないよー。そろそろおさをきめないと、ゆっくりできなくなっちゃうよー。」 「そうね。せっかく、とかいはなゆっくりぷれいすなんだから、みんななかよくしたいわ。」 「むきゅん!それじゃあ、ぱちぇはまりさがおさになるといいとおもうの!!」 「ゆぅぅー!まりさでいいのぉぉぉおお!?」 「まりさなら、きっととかいはなむれにできるわ!」 「ゆぅ。でもまりさ、もりでのせいかつになれてないよ。わからないこともおおいよぉ。」 「わかるよー。でも、まりさのできないことは、みんなできょうりょくしてあげるからだいじょうぶだよー。」 ・・・・・・。 「ゆぅ。わかったよ!まりさ、このむれのおさになるよ!!」 「むきゅーん!ぱちぇたちにもおてつだいさせてね!むきゅっ!」 流れは自然と生まれ、拡大していく。 まりさは群れの初期メンバーとしてリーダーシップを発揮していた点を考慮され、立候補するまでもなく長に選出された。 なお、幹部メンバーは、このゆっくりプレイスでまりさに初めてであったちぇんとありすのつがい、知恵者ぱちゅりーの3匹。 群れの体制はこの4匹を中心として、急速に固まっていった。 そして・・・ 「このむれのおさはまりさみょん!?みょんたちをむれにいれてほしいみょん!!」 「ゆっくりしていってね!!おうちはたくさんあるよ!・・・ゆゆっ!?」 「どうしたみょん?れいむのおかおになにかついてるみょん?」 「・・・ゆぅ?ゆっくりしていってね。」 「(ゆわぁ。ゆっくりしたれいむだよぉ。)ま、ま、まりさとずっと、ゆっくりしていってね!!」 「・・・・・・?・・・ゆぅぅぅうううう!!?」 ある日群れに加わってきた若ゆっくりの集団に、一匹のれいむがいた。 清楚な物腰、紅く輝く大きなおリボン、そしてゆっくりとした下膨れ。 初めてれいむとあいさつした時に、まりさのぺにぺにに電流が走った。 一目ぼれというものであろう。 結局いきなりすぎて、れいむから正式にOKの返事が来るまでに5分以上かかったが、 まりさは、ゆっくりプレイス、長という立場にくわえて生涯の伴侶まで、あっさりと手に入れてしまったのであった。 季節は夏の終わりという時期。 群れのゆっくり達も、そろそろ新生活に慣れてきた時期である。 早期にこのゆっくりプレイスにやってきたメンバーはつがいを見つけ、にんっしんしている者も多かった。 長まりさとれいむの間にも、何一つ障害はない。 後は、一刻も早くおちびちゃんを手に入れて、ゆっくりとした家庭を築きあげれば、 まりさのゆん生計画は、ほぼ完璧に果されることになるはずであった。 ・・・だが、ある出来事が、まりさとれいむの子作りに待ったをかける。 「むきゅぅぅぅううううん!!まりさがぁぁぁぁああ、おちびちゃんがぁぁぁぁああああ!!」 その不幸は、長まりさの側近筆頭、ぱちゅりーの元に訪れた。 無論、この叫びの対象になるまりさとは、長まりさではなくぱちゅりーのつがいであった、だぜまりさである。 「むきゅ・・・おちびちゃん・・おそとはあぶないって・・・むきゅぅ。」 ぱちゅりーは胎生出産で、子供はまりさ1匹だった。 赤まりさは好奇心旺盛で、将来有望なゆっくりだったが、その好奇心が強すぎた。 「まりしゃ、おとーしゃんとかりにいっちぇくるよ!しょろーり、しょろーり!」 父であるだぜまりさが狩りに行き、母である側近ぱちゅりーがお昼寝している間に、 おうちを抜け出して、群れの喉を潤す泉へと遊びに行ってしまった。 さらに好奇心があだとなって、水草を採集している父、だぜまりさのマネをしてしまう。 水への恐怖よりも、お帽子で泉の上を自在に漂ってみたいという衝動が勝ってしまったのだ。 「まりしゃ、ゆっくちおぼうちにのりゅよ!ゆ!ぷーきゃ、ぷーきゃ・・・ぼちゃん。」 結果はご想像の通り。転覆、水没。 さらに不幸に輪をかけたのは、赤まりさが自分のおちびちゃんであると気付いただぜまりさが、 赤まりさを引き上げるため現場に急行、 「ゆぁぁぁぁああ!!おちびちゃん、まっててね!いまたすけ・・ゆぅっ!?・・・ぼちゃん。」 あわてすぎて転覆、水没。 結局側近ぱちぇは、一気に家族全員を失ってしまったのであった。 特に大きな危険もなく、ここに至るまで群れのゆっくりは増える一方だったため、 失うということに慣れていなかった幹部メンバーは、過剰に反応することになる。 特に側近ぱちぇは、自分自身を襲った不幸ということもあり、 これ以上同じ思いをするゆっくりを増やさないための対策を必死になって考えた。 そして、一つの結論に至る。 「ゆ!みんな、まりさのいうことをよっくきいてね!!」 「ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!」×300 「このむれでは、これからすっきりをきんしするよ!!」 「・・・ゆっぐりでぎなぃぃぃいいいいい!!!」×300 「でもあんっしんしてね!ずっとしちゃいけないわけじゃないんだよ!」 「?」×300 まりさ達幹部メンバーは、期限付きのすっきり禁止令を決定した。 内容は簡単。 要は、冬ごもりに入るまで一切すっきりーしてはダメ。 子作りは、冬ごもり中に行うべし!とのことである。 先にも書いたとおり、通常の群れであればこれは自殺に等しい案だ。 秋の間に集められるのは、成体のつがいであっても自分達の分だけで精いっぱい。 そこに子供が入れば飢え死に確定となる。 しかし、そこにこの群れの強みが加わると、状況が変わる。 何せ、ここは類を見ないほどのゆっくりプレイスで、食糧はおうちの外にあふれるほどある。 秋の間につがいで必死に集めれば、それこそ成体ゆっくり10匹以上は養える蓄えが出来るほどなのだ。 ならば・・・蓄えてしまえばいい。 後は、冬ごもりの季節になったらおうちの入り口をしっかりと閉じて、存分にすっきりーする。 赤ゆっくりはおうちの中で誕生し、お外にこっそり出て行ったりする心配はない。 しかも、両親ともやはりおうちから出ることはないので、にんっしん、子育て中にしんぐるまざーになる心配もない。 ゆっくりとしたおちびちゃん達とたっぷりゆっくりして冬の数か月を過ごし、その間におうちで出来る教育は済ませておく。 おちびちゃん達が子ゆっくり程度、十分に大きく成長した頃に、冬ごもりは終わりを迎えるはずだ。 後は春の恵みの中で、おちびちゃん達は大きく育ち、世界に羽ばたいていくのだ。 「すごーい!!おさはやっぱりてんっさいだよー!」 「わかるよー!」 「むほぉぉぉおおお!!すっきりー!」 群れのゆっくり達は、説明を聞き終わるとともに、目をキラキラと輝かせて幹部達をほめたたえた。 それもそのはずで、餡子で継承されている記憶では、冬ごもりと言うととても楽しいものではない。 餓死、凍死の危険を感じつつ、つがいがいればまだしも、下手すれば一匹で暗く狭い穴の中に閉じこもって過ごすのだから。 それが、死の危険もなく、最上級のゆっくりである『おちびちゃん』とともに過ごせるとなれば、 ゆっくりでなくとも、その喜びはなんとなく理解できるであろう。 そして群れのゆっくり達は以降数カ月間必死で狩りに奔走し、 (中には不幸な事故ですっきりを味わうことも出来ずに命を落とした者もいるが) ほとんどのつがいが無事に冬を迎え、すっきりー出来るだけの蓄えを確保しておうちの入り口を塞いだのであった。 みんな、より大きなゆっくりをちらつかせられた分、意外と我慢強かった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・・・そして現在の状況に至る。 おうちの奥には貯蔵食糧の山、れいむの頭上にはツタが一本とそこに揺れる6匹の赤ゆっくり。 おうちの中央には、まりさがこの日のために、特に柔らかい枯れ草を編み上げて作った、 おちびちゃん達用の鳥の巣型ベッド。 ふかふか、ふわふわになるように、一生懸命頑張ったよ。 きっと、おちびちゃん達も気に入ってくれるね。 ぶるぶる・・・ぷちんっ! ・・・・・・ぽとっ! 「ゆぅ・・・ゆっく、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「ゆぅぅん!おとーしゃん、おきゃーしゃん、ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆぅ!まりさそっくりの、げんきなおちびちゃんだね。」 「ゆふぅん!でも、れいむにおめめはそっくりだよぉぉ。」 「ぴゃぴゃー!みゃみゃー!れいみゅおなきゃしゅいちゃよ!」 「むーちゃむーちゃしちゃいよぉ。」 「ゆっ!まっててね。おちびちゃんに、つたさんをたべさせてあげようね!」 「ゆっくちむーちゃむーちゃしゅるよ!」 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」 「おちびちゃん、さむくない?」 「ゆっくち!べっどしゃんがふーわふーわであっちゃかいよ!」 「ゆぅ。でも、まりしゃちょっとしゃむいから、しゅーりしゅーりしちぇにぇ!」 「おとーさんがすーりすーりするね!すーりすーり、しあわせー!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 「ゆぅん、じゅるいよ!れいみゅもみゃみゃとしゅーりしゅーりしゅるよ!」 「すーりすーり、しあわせー!」 「しゅーりしゅーり!ちあわちぇー!」 まりさがおちびちゃんだった頃、しあわせーと言えばせいぜい、 栄養不足でガサガサな両親の頬とのすーりすーりくらいしかなかった。 さもなければ、手の届かないところにある、木々の緑を眺めている間の、白昼夢の中にだけ。 まりさは思うのであった。 この、ゆっくりとしたおちびちゃんには、まりさの全てを注いで、精一杯しあわせーを与えていこうと。 そうすることが、自分の報われなかった過去を取り返すことにもなるかのように。 「おとーしゃん、ゆっくちないちぇるにょ?」 「ぴゃぴゃ、ゆっくちちちぇにぇ!」 「ゆぅ?ゆふふ・・・おとーさんはね、しあわせーすぎてないちゃったんだよ。とってもゆっくりしてるよ。」 「ゆぅん、へんにゃにょー。」 「ゆふふふ、おちびちゃんたちも、おおきくなったらわかるよ。ゆっくりおやすみなさい。」 「ゆっくちしゅーやしゅーやしゅるよ!・・・しゅーや、しゅーや。」 「・・・・・・ゆっくりしていってね。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 次の日の朝、異変は突然やってきた。 ざくっ! まりさ一家が眠っているおうちの中に、何かが突き刺さるような異音が響いた。 「ゆぅ、ゆ?なんなの?」 「まりさ、おうちのいりぐちで、へんなおとがしたよ。」 「ゆぁーん、ゆっくちできにゃいよぉ。」 「ゆゆぅ。まりさがみてくるから、おちびちゃんたちは、べっどさんのうえでゆっくりまっててね。」 「ゆぴゅぅ・・ゆっくちりきゃいしちゃよ。」 「ゆぅぅ、なんなのぉ?・・・ゆぁぁぁぁあああ!なにこれぇぇぇぇぇええ!!?」 まりさが入り口に向かうと、おうちの入り口を塞ぐ『けっかい』を、何か見たことない物が貫いていた。 「ゆぅぅぅううううう!!ゆっくりでていってね!ゆっくりはやくいなくなってねぇぇぇええ!!」 それは人間が見たとしたら、子供の手のひらサイズの、先割れスプーンに似ていると思うであろう、 銀色に輝く金属製の道具であった。 金属製のそれは、まりさの言葉を聞くまでもなく、ゆっくりと左右に動かされ、『けっかい』の石や木の枝を崩しながら引き抜かれた。 まりさが、寒気でおちびちゃん達がつらい思いをしないようにと一生懸命塞いだ入り口は、 いともたやすく寒気の中に口を開けてしまったのであった。 「まりさ、どうしたの・・・どうしてけっかいさんがなくなってるのぉぉぉおおお!!?」 「ゆぅぁあああ!ぎんいろのぴかぴかさんが、けっかいさんをこわしちゃったんだよぉぉ!」 訳が分からない相手に、秋の間ずっと待ち望んでいたゆっくりした時間を奪われた衝撃で、 れいむだけでなく、群れの長になったほどのまりさまでもが逃げるという選択肢を忘れ、お外にいるであろう敵に向かって飛び出していった。 そこでまりさ夫婦が見たものは、 先ほどの特Lサイズの先割れスプーンを、長さ1mほどの棒の先端に取り付けた、 槍のような奇妙な道具を手に持つ、一人の人間さんであった。 ちなみにその道具は、人間さんを避けていた、ゆっくり達は知らない道具。 里の人間さんの間では、『あの棒』と呼ばれている道具である。 「ゆ・・・にん、げんさん・・・。」 「ゆぅ?・・・どぼちて・・・?」 これまで、ゆっくりしていないからと、近づかないようにしていた人間さん。 遠くもない所に住んでいるのに、ゆっくりプレイスに一度もやってこなかった人間さん。 それが、雪の降り積もった、ゆっくりがおうちに閉じこもってしまった今、なぜかここにいた。 茫然とした一瞬、その間に、まりさとれいむは、人間さんのあんよでころりと上下さかさまに転がされた。 「「ゆ?」」 そして次の瞬間、 ざくっ!ざくっ! 「ゆ・・・ゆぎひぃぃぃいいいい!!!」 上を向いた2匹のあんよに、『あの棒』が突き刺された。 「どぼぢでっ!あんよさんが、まりさのゆっくりしたあんよさんがぁぁぁぁ!!」 まりさの叫びともとれる問いは、人間さんには聞こえた雰囲気すらみえず無視しされた。 そして人間さんは、崩されたままだった『けっかい』の材料であった、 木の枝や大きめの石を『あの棒』を使って雪に埋めていく。 「どぼ、ぢで・・・。やべでね!げっがいでおうぢをふさがないど、ざむぐでゆっくりでぎないよ!!!」 だが、やはりまりさの声は届かず、人間さんは手際よく木の枝や石を雪に埋めてしまった。 「なんでぞんなごどずるのぉぉおおお!!まりさだぢ、なんにもじでないでじょぉぉぉぉおおお!!?」 さらに人間さんは、もはや邪魔するもののなくなったおうちの入り口から、『あの棒』をおうちに滑り込ませると、 先端のフォーク状になった部分でおちびちゃん達のベッドの端を引っ掛け、崩れないようにそろりそろりと引きずりだす。 そのベッドの上には、まりさとれいむの、5匹の可愛いおちびちゃん達が恐怖と寒さで震え、涙を流していた。 「ゆぴぃ、ゆぴぃぃ・・・ゆっくちちちぇ・・ゆぅぅぅ、ころがりゅぅぅうう、ゆぴぃっ!!」 そして、ベッドに引っ掛けたままの先端を少し持ち上げ、ベッド全体を傾けて、 ゆんゆん泣くおちびちゃん達をころりと転がし落とす。 おちびちゃん達もまりさも状況についていけず、泣くことも出来ずに目を丸くしている中、 主のいなくなったゆっくりしたベッドは、雪をひとすくいかぶせられ、人間さんのあんよでパンパンと踏み固められてしまった。 「ゆ・・・くち、べっどしゃん・・ゆっくちちちぇ。」 「ゆぅ、・・・ぺーりょ、ぺーりょ、・・・ちゅめちゃぃ・・・。」 何が起きているのか未だに理解できていないおちびちゃん達は、 すっかり踏み固められた雪の下にうっすらと見えるベッドの上にもしょもしょと集まって、 ぺーろぺーろしようとして舌を雪に突っ込んだり、あんよをもぞもぞさせて、 ついさっきまで確かに感じていた、ゆっくりとした柔らかさを得ようとしていた。 しかし、当然埋め固められたベッドは二度と柔らかさを取り戻すことはなかった。 「ちゃむいよぉ・・・ゆっくちちゃちぇちぇ・・・」 「ゆっく・・・しゅーり、しゅーり・・・」 そうでなくても生まれたてのおちびちゃん達は、跳ねることが出来ず、這いまわることしか出来ない。 その上、すっかり冷え切ったおちびちゃん達のあんよは、もはやわずかに震える程度にしか動かせなくなっていた。 雪に埋められた、かつてベッドだったモノの上で、5匹のおちびちゃん達は、おうちに戻ることもできず、 身を寄せ合ってなんとか温まろうとすーりすーりしている。 「ゆぅぅううう!!にんげんざん!もうやべでね!まりざはどうなっでもいいがら、おぢびぢゃんをおうぢにいれであげでぇ!!」 そんなことを言っている間に、人間さんは再度『あの棒』をおうちの中に突っ込み、 まりさとれいむが秋の間、必死になって集めた、ゆっくりとしたご飯さんを、山盛りすくい出し、 ビュッ!!・・・・パラパラパラッ。 勢いよく周囲の雪の上にばら撒いてしまった。 「やべでぇぇぇぇええええ!!!おぢびぢゃんのだめの、だいじなごはんざんがぁぁぁああああ!!!」 それも、2回、3回と繰り返される。 まりさには、おうちの中は見えていなかったが、秋の間集めた食料の、実に9割近くは辺り一面にばら撒かれていた。 無論、逆さまにされている上、あんよに大きな穴があいているまりさには、集めなおすことなど出来ない。 結局まりさの声は人間さんに一向に届くことなく、視線すら一度も合うことがなかった。 人間さんはふぅっと一息吐くと、まりさのおうちの木の、人間さんの目のあたりの高さに描いてあった、 すっかり色が薄くなっていた×印を赤の塗料で塗りなおす。 そして、全ての作業が終わったとでも言うように、人間さんは向きを変えると、 こきっ、こきっと首をならし、深呼吸をして、どこかに移動しようと、歩き始めたのであった。 「ゆ・・・まっちぇ・・・」 人間さんが再びまりさ一家の前に通りがかった時、ベッドの残骸の上でぷるぷると震えていた赤まりさが最後の力を振り絞って呼びかけた。 「どうちちぇ・・・?にんげんしゃ・・・ん。」 人間さんは、赤まりさの前を素通りすると、まりさの横を通って、 群れ幹部のちぇんとありすのおうちの方へと、まっすぐ向かっていった。 ざくっ! まりさの後方で、聞き覚えのある音が響いた。 「ゆぅぁあああ!ぎんいろのぴかぴかさん、けっかいさんをこわさないで・・にん、げんさん・・・?」 「わ、わからないよ・・・?」 「ちぇぇぇん!ありずぅぅぅうう!にげでぇぇぇええええ!!」 まりさは叫ぶ。だが、全ては遅すぎた。 「「ゆ?」」 ころりっ・・・ざくっ!ざくっ! 「わ・・・わぎゃらにゃぁぁぁあああ!!!」 「どぼぢでっ!あんよさんが、ありずのどがいはなあんよさんがぁぁぁぁ!!」 「なんでぞんなごどずるのよぉぉぉ!!ありずだぢ、なんにもじでないでじょぉぉぉぉおおお!!?」 まりさの背後で、ありすとちぇん達の叫び、そして、 まだ生まれたばかりであろう赤ありすと赤ちぇんの泣き声が聞こえる。 「ゆぴぃ、ゆぴぃぃ・・・わきゃらにゃぁ、ころがりゅぅぅうう、わきゃら!!」 ばさっ!ばさっ!ぱんっ、ぱんっ! 「しょんにゃ・・・くち、べっどしゃん・・しゃむいわ・・・」 「ゆぅ、・・・ぺーりょ、ぺーりょ、・・・わきゃらにゃ・・・。」 「ゆっくちちちぇ・・・しゅーり、しゅーり・・・」 ビュッ!!・・・・パラパラパラッ。 「やべでぇぇぇぇええええ!!!おぢびぢゃんのだめの、とかいはなごはんざんがぁぁぁああああ!!!」 ・・・・・・。 その後も、まりさの後方では、いくつかの家族の叫び声が聞こえ続けていたが、 それがいくつか続いた頃には、まりさも大声で人間さんに呼びかけたり、ゆっくりに逃げるように叫んだりはしなくなっていた。 ただ、逆さまのまま身動き一つ取らず、涙を流していた。 そしてよく見れば、まりさの遠く前方にも、まりさ同様に上下ひっくりかえされ、 あんよに穴を開けられたまま、声一つ上げずに泣く成体ゆっくりの、つがいの姿がいくつも見える。 そして、バスケットボール大の饅頭達の目の前では決まって、数個の小さな饅頭が身を寄せ合いながら、静かに息を引き取っていた。 まりさの横に、逆さまになっているれいむは、あんよに穴を開けられてから、一度も声を発することなく息絶えていた。 おそらくあんよへの一刺しが中枢餡にまで届いてしまったのであろう、即死であった。 だが、まりさから見れば、それはうらやむべき幸運であっただろう。 「ゆ・・・もっちょ・・・く・・・・・・」 「ゆっぐぢぢでぇ、おぢびぢゃん、ゆっぐぢぢでぇぇぇ。」 ベッドの埋まる雪の上で、身動き一つ取れず凍えていたおちびちゃん達は、結局誰にも助けられることのないまま、 まりさの目の前で苦しみぬいて死んでいった。 これから毎日、あったかいおうちの中で存分にむーしゃむーしゃして、すーりすーりして、 春になったらきれいな草花さんや、あったかい太陽さんの光に包まれて、ゆっくりとしたゆん生を歩むはずだったおちびちゃん達。 だが、今まりさの目の前には、涙まで白く凍りついた、悲しい表情のまま息絶えた5個の饅頭が並んでいる。 「・・・くちちちぇにぇ。・・とーしゃ・・・。」 「・・・・・・ゆ!」 5?・・・おちびちゃんがひとり足りない!! 「・・ゆっくちちちぇにぇ。・・おとーしゃん・・・」 「ゆ・・!ゆっくりしてね!おちびちゃん!おちびちゃぁぁあああん!!」 まりさが、動けないながらも必死で視線をおうちの中に向けると、そこには末っ子まりさの元気な姿があった。 「おにぇーちゃん・・・みんにゃぁ・・ゆっくちちちぇにぇ。」 「おちびちゃん!こっちにきちゃだめぇ!!」 「ゆぴぃっ!」 まりさは、姉達のもとに駆け寄ろうとする末っ子まりさを制止する。 「おちびちゃん!よくきいてね!おうちにごはんさんはある!?」 「ゆ・・・ゆぅ。おとーしゃんのぶんしかにゃいよぉ。」 「・・・ゆぅぅ、おちびちゃん。それはおちびちゃんのぶんだよ。」 「ゆぅ?しょしたらおとーしゃんのごはんしゃんがにゃくなっちゃうよ!ゆっくちできにゃいよぉ!」 まりさは、もう決断していた。 「おちびちゃん。まりさは・・・おとーさんは、もうゆっくりできないよ・・・。」 「どぼぢでしょんなこちょいうにょぉぉぉおおお!?」 「おとーさんは、もうあるけないんだよ。だから、おちびちゃん。はるさんがくるまで・・・ひとりでゆっくりしていってね!!」 「ゆぅぅううう!?しょんなのゆっくちできにゃいよぉぉおおおお!!!」 「だいじょうぶだよ。おちびちゃんは、まりさとれいむのおちびちゃんなんだよ。」 「・・・ゆ・・・ゆぅ。」 「だから、はるさんがくるまで、おうちのごはんをたべて、べっどさんのかわりに、ごはんさんのなかですーやすーやするんだよ。」 それは、まりさの夢。 まりさの最後の希望。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆぁぁぁあああん!!ゆっくちりきゃいしちゃよぉ!!ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 まりさの両親は、人間さんの手によって、山のゆっくり出来ない土地に追いやられた。 まりさは、人間さんの手によって、ゆっくり出来ない最期を迎えようとしている。 しかし、それでも希望は、まりさのゆっくりとした夢は、未来へと輝き続けるのだ。 そして、まりさは余りにも理不尽に幸福な未来を奪われながら、群れのゆっくりの中でただ一匹、 満ち足りた表情で3日間生き延び、その後永遠のゆっくりへと旅立っていったのであった。 そしてただ一匹人間さんの手を逃れた赤まりさは、わずかに残されたご飯さんを食べ、 ご飯さんの山をお布団代わりにして、中に身を埋めて必死に寒さと戦った。 だが、寒さで体温を奪われ続けるため、体温維持のためにむーしゃむーしゃを絶えず続けなければならない。 しかしむーしゃむーしゃを続けると、お布団の代わりになるご飯さんがどんどんと減っていき、体温を維持できなくなる。 そこでさらにむーしゃむーしゃを繰り返す。 しかも、どれだけ体温を維持しても、おうちの入り口を塞ぐ材料も技術もないので、 室温は全く上がらず、状況が改善されることは無い。 結局、赤まりさは、まりさが息を引き取る2日ばかり前に、おうちの食料を全て平らげて、あっさりと息を引き取ったのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 森は春を迎えた。 前年の秋には300匹を数え、冬ごもりの中で生まれた赤ゆを合わせれば1500匹を超えた巨大な群れは、 人間さんの手によっておうちから引きずり出され、一匹残らず死に絶えた。 そして、その亡骸は雪解けとともに溶け、大地に栄養を与えて森の恵みを育む。 それは、雪に埋められた赤ゆっくり達のためのベッドも、冬ごもりのために貯められた食糧も同様である。 沢山の栄養で育った草花や木々は、今年も多くのゆっくりに、ゆっくりとした恵みを与えてくれるであろう。 また、ゆっくり達によって長年整備されてきた木の洞は、 いずれも新たなゆっくり達にとって絶好のおうちになることであろう。 おうちの入り口を塞ぐ『けっかい』の材料にも困ることはない。 なにせ、前の年の冬にも使われた、小石や太い木の枝もそのまま残っているのだから。 ゆっくり達が変わることが無い以上、昨年最高のゆっくりプレイスであったココは、 今年も多くのゆっくりにとって、最高のゆっくりプレイスとなることであろう。 ・・・・・・そう、人間さんの里に、近づこうなどとは考えないほどに。 春を迎え、山にもベビーラッシュがやってくる。 まりさの両親は新しい命を迎え、過酷な生活の中でも少しだけゆっくりしていた。 「まりさとれいむのおちびちゃん・・・もうすぐうまれるね。」 「ゆぅん。とってもゆっくりしてるね。」 「このおちびちゃんたちも、おねえちゃんたちみたいに、げんきにそだってほしいね。」 「そうだね。・・・みんな、げんきにしてるかな?」 「きっとげんきいっぱいだよ。まえのおちびちゃんだって、あんなにゆっくりしたまりさだったもん。」 「そうだよね・・。」 「・・・そうだよ。」 ぶるぶる・・・ぷちんっ! ぽとっ! 「ゆぅ・・・ゆっく、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 なーんかイマイチ。 挿絵 byキリライターあき 挿絵 by儚いあき 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る てかこんな大規模な群なのにドススパーク打てる奴が居ないってどゆこと? -- 2018-08-25 19 01 46 フォオオオオオオオオオオオオおっぱいもみたい -- 2017-06-04 07 22 37 しかしこんだけ数がありゃ何組か残ってもいいはずだが わざわざ全滅させる必要も無さそう -- 2014-08-27 04 17 19 ガキはすぐ死んでいくのに外で足破かれて3日生きる糞饅頭の生命力ときたら・・・人間よりはるかに丈夫だなおい -- 2013-08-07 01 05 42 ↓森から群れが消えた日(後編)を読めば分かる -- 2012-08-03 01 38 02 なんか納得できない。 -- 2012-07-29 22 25 49 こういう感情もなく容赦無いSSにはキリライターの絵がすごくマッチするなあ -- 2011-09-27 01 52 37 ↓畑や人里に行く気も失せるようなゆっくりプレイスを作ってゆ害の防止、冬になったら一斉駆除って事じゃないか? -- 2011-08-30 06 56 43 結局人間がここまできた理由がまだわからないんだが・・・ -- 2011-08-27 00 47 47 かつて先祖が散々好き勝手やってきたツケを未だに支払わされてる訳だ、コイツらは。 「森から群れが消えた日」見る限り、山の人達にとっておよそ最悪の部類に属する害獣だし こんなのがのさばってたら当然駆除だわな。恨むんだったら愚かなご先祖達を恨んでね! -- 2011-05-01 14 25 18 う~ん… 人間って怖いね。 -- 2011-04-14 05 57 47 ゆっくりは、弱肉強食のなかでは一番弱い生物だ!! -- 2011-03-18 22 34 32 めっちゃ面白かった!ぱねぇQNQNできた!! ゆっくり出来る森は人間の罠だったのかw 人間が毎年群れを潰すからゆっくり出来る森でいられるんだな -- 2011-03-08 12 57 34 長の考えた策は良かったんだけどな、ゆっくりにしては上出来といえる -- 2011-01-30 13 20 39 やべえ濡れた やっぱ越冬を無理やり失敗させるのはたまらなくQNQNするね! -- 2010-12-02 23 20 17 まあ、かつて散々山荒らしまわったクズ共の子孫で 実際あの場所見つけるまでは人里乗っ取ろうと企んでたアホだし、駆除は当然だな。 -- 2010-11-16 15 45 12 なんかもう虐待いらないわ逆に -- 2010-11-03 23 55 50 淡々とする作業、まさに駆除って感じがして良いですねぇ。 街に来るゆっくりを防止するための防波堤でもあり、ゆっくりホイホイでもある森か -- 2010-10-20 14 49 36 語彙的に無理なんじゃね?ゆっくりの知能で何か説明するのって難しいんだろうと解釈した それに言葉を重ねるより、アレにとって「ゆっくりできない」は存在に関わる最強の脅し文句なんだし十分と思ったとか あとトラウマすぎてその話をする事すらとか無理ゲーとかなんじゃね?w -- 2010-10-07 06 31 53 ↓ それを話そうとすると、顔色変えて発狂して暴れだす始末なんだから無理だろ。 ここらへんがゆっくりの限界なんだよ。 -- 2010-09-28 00 47 17
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1072.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 506 ゆ/コメントログ」
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1481.html
展示品 2KB 虐待-普通 小ネタ 理不尽 実験・改造 加工場 現代 即興、短いです この馬鹿が今まで書いた駄文 ふたば系ゆっくりいじめ 673 昆布巻き ふたば系ゆっくりいじめ 682 ゆ虐カフェ nue024 不夜嬢レッド 【展示品】 『ゆ!まっくらだよ!なにも見えないよ』 れいむが覚醒したとき、何も見えなかった。 餌に混入されたラムネ粒で眠ってる間に眼球を抉り取られ、蝋でつくられた義眼に 入れ替えられてしまったから。 『れいむさかさまだよ!うごけないよ!ぴこぴこもできないよ!』 れいむはまったく身動きができなかった。 眠ってる間に上下逆さまの状態にされ、石膏で固められてしまったから。 『しゃべれないよ!おくちもうごかせないよ』 石膏は、口の中まで詰め込まれ、とっくに硬化した後だった。 『あついよ!なんだかすごくあついよ!』 石膏で固められたれいむは、高温の炉の中に入れられているのだ。 『あついよ!あんよがあつくていたいよ!』 れいむのあんよには発泡スチロールの棒が差し込まれていた。 炉の熱でそれが溶け、れいむはあんよに開けられた穴から直接高熱に曝されているのだ。 『たすけてね!れいむをたすけてね!れいむしにたくない!』 れいむを助ける者などどこにも居なかった。 やがてれいむは、内部の餡子が沸騰して死に、高熱で跡形も無く焼き尽くされた。 かーん かーん れいむを詰め込んでいた石膏の塊が、ハンマーで割られる。 「これは、きれいにできてますね」 中からでてきたのは、れいむの形をした金属の塊。 「20回目でやっと成功ですね、間に合ってよかったです」 「れいむなんていくらでも居るからな、予定より早くできてよかったよ」 20体のれいむを犠牲に作られた金属の塊、 それはかつて存在したが現存していない、全身を鉄に変化させることができたという 『アストロンれいむ』のレプリカ標本だった。 さまざまな製造方法が検討された結果、生きたれいむを使って石膏型を作り、 れいむは型ごと高温の炉に入れて焼き尽くし、その後金属を流し込んで鋳造する方法が 採用された。 目の部分は、黒目の部分を凹凸で表現した蝋製の義眼にいれかえることで、それらしく 見せることに成功した。 れいむは当初、処刑を兼ねてゲス個体を使用したが、型作成中に暴れるなどして問題が 在ったため、途中で需給調整で余った善良個体に変更された。 加工所の資料館で開催された『れいむ展』のために製作され、展示されたそれは、 大した注目を集めることも無く忘れ去られた。 今は倉庫の片隅で埃を被っている。 終わり 心を入れ替えて、ゆっくりがモノとして淡々と使い捨てられる話を即興で。 『アストロンれいむ』は最近見ないので現代では絶滅したという設定です。 幻想郷ならともかく現代では利用価値ないですし。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓その通り、食糧や堆肥の足しになれば役立っている方。 大体、アストロン化って時間経過で戻るから鉱業では使えないww -- 2018-01-09 16 18 25 ゆっくりに高価な資源価値があったらなんとなくゆっくり出来ない 饅頭の材料くらいが丁度いいよ -- 2011-06-22 07 36 17 ↓いやいや鉄の需要めちゃくちゃあるって。日本は鉄資源ほぼ輸入だかられいむで全て賄えるなら重工業企業の負担が大きく減ると思うぞ。 -- 2011-02-13 14 35 34 アストロンれいむ絶滅したのかw まぁ鉄の需要は無いが、レアメタルに変化するなら研究されてそうだなー -- 2010-10-27 19 00 16
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/663.html
ゆっくりちるのの生態 14KB いつもハードな虐待ばかり書いてるんで、たまにはほのぼの系。 夏も終わって、ちるのも構われなくなったので、いい頃合いかなーって。 『ゆっくりちるのの生態』 D.O ゆっくりちるの。 中身がアイスクリーム(ソフトクリーム)である、いわゆる希少種である。 中身も中身なため、冷気を操ること、にとりと同じく水に耐性を持つこと、 ゆっくりでは珍しい空を飛ぶ能力を持つことなどは知られている。 しかし、ちるの達がどのように生まれ、何を食べ、どのようなおうちに住んでいるのか、意外と知られていない。 たとえば、多くの通常種が3か月周期で誕生~成体となるのに対し、 ちるのは1年かけてじっくりと成体に育つことなども、知られていないことの一例であろう。 そこで今日は、ゆっくりちるのの生活を一年を通して追っていくことで、学んでいきたいと思う。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 冬の中頃から春にかけて、水質の良い川や湖を訪れると、 水面からすくっと伸びた水草の、茎の水面付近に白い物がくっついているのが見える。 ショートケーキのデコレーションと言っても違和感のないこれ、 この白い塊一つ一つが、ゆっくりちるのが産声を上げるまでのゆりかごなのである。 この高栄養のゆりかご内には、ちるのの卵が一つづつ産み付けられている。 未だすーやすーやと寝息を立てながら産まれる時を待つちるの。 彼女たちはどのようなゆっくりした未来を夢見ているのであろうか。 今は春、多くの通常種達が汚らしくすっきりーしてゴミのような子饅頭を量産するころ、 この白いクリームがもぞもぞとうごめき、青い宝石のような赤ちるのが顔を出す。 「あたいっ!!!」 元気よくクリームから飛び出す赤ちるの、その大きさは一般的なビー玉サイズであり、 一般的に言われる赤ゆっくりよりもさらに一回り小さい。 しかし、ちるの達はこの小さなサイズの中に、実に多くの驚くべき力を秘めているのだ。 と、いうよりも、ある程度の能力が備わって誕生しないと、産声を上げる前に永遠にゆっくりする。 空を飛ぶことができないと水没するし、弱すぎると卵の殻を割ることもできず餓死する。 そもそもクリームが水に流されてしまうと誕生することもできない。 産み落とされたちるののうち、7割が産まれることすらできずにその生涯を終える。 幸運こそが、ゆっくりに求められる最大の能力なのだ。 「あたいっ!あたいっ!」「あたいっ!!」「あたたいっ!」 とはいえ、いったん産まれてしまえば強いのがちるのである。 なんといっても空を飛びまわれることは大きい。 それに、クモの巣程度に引っ掛かるほどには弱くもなく、 しかも産まれたてのこの時期は、ちるのはクリームというよりは氷そのものであることから、 鳥にも狙われることがない。 「とりさぁぁぁぁああん!おちびちゃんつれていかないでぇぇぇぇ!!」 「ゆーん、おしょらとんでるみちゃいー。ゆっ!ゆぴぃぃぃぃいいい!!れいみゅをたべにゃいでぇぇぇぇ!!」 などということが行われている間に、赤ちるのは水面すれすれを飛びながら、 ちょん、ちょん、と水に口をつける。 赤ちるの~子ちるのは、サイズの問題もあるが、もっぱら水を主食としている。 研究者によっては、プランクトンや水草を食べているのだ、という者もいるが、 どちらにしても食事風景はこの様な実に優雅なものである。 生ゴミや土まみれの虫をあさましくむさぼり食う駄饅頭とは別世界の存在と言っていいだろう。 「あたいっ!!!」 こうして、ちるの達の春はゆっくりと過ぎていくのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 夏、ちるのはテニスボールサイズまで育ち、 水草の陰ですーやすーやするには大きくなりすぎてしまった。 そろそろちゃんとした『おうち』が必要な時期である。 そんな夏の日、ゴミれいむとクズまりさのつがいが、5匹の赤饅頭と一緒に一匹の子ちるのを囲んでいた。 この時期に湖や川でよく見かける光景である。 「ゆーん、ちるのはおばかだけど、すずしくてきもちいいよ!」 「あたいったらゆっくりね!」 「ゆーん、ゆっくちー。」 「・・・そーだぜ!ばかちるのをおうちにつれていったら、いっつもすずしいのぜ!さぁ、くるのぜ!」 「あたい!あたいー!」 ちるの、めーりんのような片言しか話せない種は、 通常種にとってはゆっくりできていない、低能なゆっくりということらしい。 そんな通常種からすれば、この子ちるのは夏の間自分たちが快適に過ごすための奴隷のようなものなのである。 ちるの自身もさほど抵抗する気配がないのをいいことに、 このゴミ一家はちるのの羽をお口でつまみあげて、強引におうちに連れ帰っていった。 だが、実のところ片言しかしゃべれないゆっくり種といえば、 めーりん、ちるの、るーみあ、れみりゃ、ゆゆこ・・・・・・ 全てが通常種を大きく上回る能力を持ち、しかもめーりん以外は全て捕食種なのである。 ここは、岩の割れ目を利用したゴミ一家のおうち。 「あたいー・・・・・・。」 「ゆふーん。ゆっくりすーやすーやできるね。」 「ゆっくちおやしゅみなしゃい!・・・しゅーや、しゅーや、ゆっくちー。」 「すーや、すーや、しあわせー。」 ちるのをおうちの奥につっこんで、すっかり油断してすーやすーやと寝息を立て始める一家。 ちるのも暴行を受けたわけでもないので、ゆっくりと寝息を立て始めた。 ちるのの寝息は、目を覚ましていた時より少しだけ冷たくなる。 そして、その温度は徐々に低下していき、遂には冷凍庫から漏れ出す冷気以上に低い温度となっていった。 「ゆっくち・・・ゆっく・・・・・・。」 少しずつ、少しずつ、しかし確実に温度を低下させていくおうちの中、 赤ゆっくり達は、目を覚ますことなく、餡子の芯まで熱を奪われて永遠にゆっくりしていく。 それは、成体であるれいむとまりさすら例外ではなく、 夜明け前、遂にこの一家は二度と目を覚ますことなく冷凍饅頭と化したのであった。 「すーや、すーや。ゆーん!あたいったらゆっくりね!!!」 ちるのが目を覚まして朝の挨拶を済ますと、そこには冷凍饅頭。 自分をおうちに招いてくれたゆっくり一家が、なぜか変わり果てた姿で永遠にゆっくりしていた。 どれだけ揺すったり挨拶してみても、返事がない。ただのしかばねのようだ。 「あたいー・・・。あたい!あたい!」 これは丁度いいと、ちるのは今日こそ自分のおうちを作ることにした。 ちるののおうちは、鳥のように空を飛べること、水には強いことなどから、 通常種のような土に掘った穴、木の洞、洞窟ではなく、特殊な形態をしている。 大事なのは、まず材料集め。 基礎になるのは目の前で永遠にゆっくりしている一家のお飾りだ。 まりさのお帽子をお口にくわえ、親れいむ・赤れいむの大小のリボンをお帽子の中に詰める。 続いて、一家の髪の毛をブチブチと引き抜いて、こちらもお帽子の中にぎゅうぎゅうと詰め込んでいく。 そして、ちるのは水辺に大きく枝を張る木の枝に『材料』を運び、自分のおうちを作り始めるのであった。 成体まりさのお帽子を枝の分かれ目中央に置き、その周囲に小枝や草の茎を敷き詰め、れいむのリボンで補強する。 最後にお帽子の中央にゆっくりの髪の毛を敷き詰めて、葉っぱや羽毛なども場合によっては詰め込み、 『おうち』の完成となる。その姿は、まさしく鳥の巣そのものだ。 まあ、こんな高い所に巣を作るせいで、ちるの種の死因No.1は、睡眠中におうちからの転落死であったりするのだが。 「あたいったらゆっくりね!!!」 こうして、晴れてマイホームを持ったちるのは『おとな』の仲間入りを果たすのであった。 ちなみにはげ饅頭となった冷凍ゆっくり達は、このあとちるののおうちに運び込まれ、 ちるの自身の冷気でしっかり冷蔵され、夏の間の食料として無駄なく消費されるのである。 通常種がちるのを、れみりゃの様に恐れない理由は、このようにして、目の前で捕食する姿を見せることがないためである。 そしてまた、標的となったゆっくりが逃げ切ることが絶対にないためでもある。 そう、ちるの種は、ある意味ではふらん種以上の狩人なのだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そして季節は秋を迎える。 ちるのは夏の間、ほとんどをおうちの中(上)で、冷凍したゆっくりをむーしゃむーしゃと食べながら過ごしていた。 その過程で、ちるのも大きく育ち、その大きさは、ハンドボールより少し小さい程度にまでなっている。 通常種の成体がバスケットボールサイズであることを考えると、少々小さいようだが、 自然界では、ちるの種の成体のサイズは大体この程度であり、 ソフトクリーム屋で見かけるバスケットボールサイズのちるのは品種改良の結果である。 この時期になると、通常種は冬ごもりのために、大量の食料を蓄えるべく奔走する。 今目の前にいるれいむも、10匹の赤れいむを連れて、ごはん集めに必死の様子だ。 「ゆんせっ!ゆんせっ!はやくごはんをあつめないと、ふゆさんがきちゃうよ!」 「ゆっゆーん!きのこしゃんおいししょー!むーちゃむーちゃ!」 「おちびちゃん、どぼじでごはんさんたべちゃうのぉぉぉおお!?」 「れいみゅはおなかしゅいてりゅんだよ!ゆっくちむーしゃむーしゃさせてくれにゃいおきゃーしゃんは、ゆっくちちにぇ!」 「ゆぁぁぁん。どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉ・・・」 まあ、この時期におちびちゃんがいる時点で死亡フラグである。 だが、それを自力で回避できるようなら、そいつは群れの長くらいにはなれるだろう。 「あたいっ!あたいっ!」 ちるのは遊んでほしそうにれいむ一家を見ている。 「ばかなちるのはどっかいっててね!ゆっくりできなくするよ!」 「ゆーん、れいみゅもちるのみたいにあしょびたいよー。」 「なにいってるの?ちるのみたいにあそんでたら、ふゆさんのあいだにごはんがなくなって、ゆっくりしんじゃうよ!」 「ゆあーん、むーちゃむーちゃできにゃいとゆっくちできにゃいよー。」 「ふゆしゃんはゆっくちできにゃいから、ゆっくちどっかいっちぇにぇ!ぷっきゅー!」 ちなみにちるのは、主食=水orゆっくり、な上、寒さにも極めて強いので、冬ごもりの準備なぞ必要としていない。 馬鹿は赤れいむをぞろぞろ連れて冬ごもりの準備をしている母れいむのほうである。 加えて言うとちるのは、れいむ一家『と』遊びたいのではなく、赤れいむ『で』遊びたいだけなのであった。 「じゃあおちびちゃん、ゆっくりおうちにかえるよ。」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 母れいむを先頭に、一列に並んだれいむ一家は、おうちまでの道のりをぽよんぽよんと跳ねていく。 ちるのは、その列の最後尾に、音一つ立てずにゆっくりとついていく。 そして、最後尾の赤れいむから順に、一匹ずつ『ふぅっ』と冷気を吹きかけて、 「ゆ゛・・・ゆ゛っぐぢ・・・ゆ゛。」 一瞬で表皮と表面の餡子だけを凍りつかせ、身動き一つ、声一つ出せないようにして捕獲していった。 「ゆっくりおうちについたよ!おちびちゃんたち、ゆっくりしてね!」 そして、おうちの入口までたどり着き、母れいむが振り向いたとき、 10匹いたはずの赤れいむの姿は、4匹にまで減少していた。 「ゆぅ?なんだかおちびちゃんがすくないきがするよ?いち、に、さん、たくさん・・・きのせいだね。」 「ゆーん、はやくおうちにはいりょーよ。ゆっくちつかれちゃよ。」 「ごめんね、おちびちゃん。いま、えださんをどかすからね。」 「ゆっくちー。」 一方ちるのに捕らえられた6匹の赤れいむは・・・ 「あたいっ!あたいっ!」 「ちる・・・ゆっく・・させちぇ・・・」 ちるのに咥えられている間中、その口から発せられる冷気で冷やされ、表面を氷漬けにされていた。 そして今いるのは、湖のはるか上空。 はるか下に見える水面を、凍ったおめめで眺める赤れいむは、ほとんど顔を動かせないなかでも、怯えた表情を浮かべていた。 「ゆっく・・・ちる・・おかあしゃ・・・」 ぽろり。ぽちゃん。 「おきゃあぢゃ・・・ごぼぉ・・・ゆぴぃ!おみじゅ・・・ゆっく・・・ごぼ。」 「あたいったらゆっくりね!」 「ごぼごぼごぼ・・・・・・」 赤ゆっくりを氷漬けにして、水の中に放り込んで解凍する。 秋にちるの種が好んで行う遊びであった。 実に非生産的な遊びに見えるが、先ほどの母れいむにしても、 10匹の赤ゆを抱えての冬ごもりは無理でも、4匹ならなんとかなるかもしれない。 うっかり母性の強い母ゆっくりが、自分を食べさせて赤ゆを生き延びさせながら、 結局寒さに弱い赤ゆ達も凍え死ぬ、というのは最悪のパターンなのである。 この『遊び』は、ちるの種が生まれつき備えた、ゆっくり種の間引き機能なのだ。 まあ、ここまでしても、やはり7~8割がたは冬を越えられないのが通常種なのだが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そして冬。 町の野良ゆっくりはともかくとして、自然界のゆっくり達はほとんどが冬ごもりを行っている。 だが、この他のゆっくりや動物達がほとんどいなくなる時期こそが、 ちるの種のもっとも活発に活動する時期、つまり繁殖期となる。 冬に活動する捕食種はゆっくりれてぃだけであり、 れてぃ種はちるの種を襲うことがない以上、これ以上に安全な時期はないのだ。 「おい、あれみろよ。湖が青く光りはじめたぜ。」 「ああ・・・、今年ももうすぐ終わりだなぁ。」 人間の暦でいえばクリスマスから年末年始の時期にかけて、 毎夜、ちるのの生息する湖や川は、一斉にライトアップされる。 ちるのに生える氷の羽が、澄んだ青い光を放ちはじめるのだ。 これは、ちるの種の求愛行動であり、より強い光を放つ者同士が惹かれ合う。 産まれてからこれまでずっと一匹で暮らし続けたちるの達が、初めてつがいをつくるのだ。 その神秘的な光景は、夏の蛍・冬のちるの、とたとえられ、 天空の星々が地上に舞い降りたようだと言う詩人もいる。 つがいとなったちるの達は、空中と湖面に青い軌跡を残しながら、互いの下膨れをくっつけ合って舞い続ける。 そして次第に螺旋を描くように天空高く舞い上がり、花火のようにひときわ強い輝きを放って絶頂を迎えるのであった。 「あたいったらすっきりね!!!」 湖の上空に放たれ続ける青い打ち上げ花火、それは、星に住む神々が、新たな生命の誕生を祝福するかの様であった。 こうして、にんっしんを終えたちるのは、水辺に伸びる背の高い草、 その茎の水面近くへと、クリームにくるんだ卵を、一つづつ産み付けていく。 出産を終えたつがいは、仮初めの婚姻を早々に解消して各々のおうちへと帰り、 冬の間はずっと、ゆっくりと独身生活を過ごすのであった。 春、自分達の新しい仲間の誕生をゆっくりと待ちながら・・・ まあ、しばらくSS書いてなかったんで、リハビリです。 感覚が戻ってこないよぉ。 もう2~3本リハビリが必要っぽいですね。 それにしても、餡小話も、最近ものすごい量アップされるようになってきましたね。 最初は人も少なそうだからちょーどいいや、とばかりに投稿してたんですけど、 最近は影が薄くなる一方ですよ。 引退時期かなぁ。 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 プラス本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ちるのに遊ばれて赤れいむたちよかったね! -- 2016-10-07 12 53 55 ちるのだけは虐待したくないな。 -- 2015-07-20 16 17 49 原作と立場が逆転しているなw -- 2014-05-05 12 04 58 チルノがハイスペック極まれり何だが -- 2014-03-19 16 05 34 DOしね -- 2013-12-15 15 48 19 ちるの=青い宝石、れいむとまりさ=ゴミクズですね。www -- 2013-08-21 13 23 41 ちるのすげー、湖に光るちるのとか見てみたいな -- 2013-01-17 10 05 25 つーか、ゆっくりで一番ゆっくりしてるゆっくりって、ちるのなんじゃねーの? -- 2012-10-06 13 20 49 さりげなく通常種がいじめられてるのもいいね! -- 2012-09-17 15 02 57 「あたいったらさいきょうね!!」・・・はほんとだったwww -- 2012-07-11 22 35 42 ちるのってばかわいいわね! -- 2011-09-20 20 19 05 イイハナシダー -- 2010-09-28 16 31 00 ちるのはとても可愛くてゆっくりできるね! -- 2010-09-14 00 36 02
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1890.html
あるババ・・お姉さんの結婚 15KB ギャグ パロディ 自業自得 透明な箱 『あるてんこの一生 メスブタの群れ』の続編です ※餡子ンペ09に出展したanko735「ふたば系ゆっくりいじめ 624 あるてんこの一生 メスブタの群れ」のスピンオフ作品で先にこちらを見ることをお勧めします。紫ババ・・・紫社長が主役です。 ※東方キャラと良く似た人物が出ますがあくまで別人です。冒頭に少しだけ嘆き子ちゃんもでます。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※HENTAI行為注意 ※パロディネタ多し 「ねぇ嘆き子先輩、今日ってなにかお祭りあったっけ?」 ショートヘアーの少女が。彼女の名前はチルノ=ホワイトロック。私と同じ幻想女学院に通う学生だ。 彼女は中等部で私は大学生なのだが、同じ芸術学部で姉のレティとも知り合いなので仲がいい。 今日も一緒に町へ画材道具を買いに来たのだが・・・ 「そう言えばなにかしらね?あの人だかりは・・・めすぶた祭りはまだ先だし・・・」 まるでパレードでも始まるように道路の周りを埋め尽くす人人人。中には罪と書かれた覆面を被った人も大勢いた。 「オールハイルゆかりん!!オールハイル少女臭!!」 口々に叫び続ける覆面男達。まるで黒魔術のサバトを思わせるような異様な光景だった。 あるババ・・お姉さんの結婚 作、長月 「ぎゃあああああ!!!やめてぇええええええ!!!」 今日もボーダー商事の本社からは叫び声が聞こえます。ここはボーダー商事の社長室に隣接された紫社長のプライベートルーム。 「ぎゃあああああ!!!まりさのだいじなおぼうし、りゃくしてマダオがぁあああああ!!!」 悲痛な叫び声を上げているのはこのまりさ。透明な箱に入れられ、全身のあちこちに虐待のあとが見えます。 そんなまりさの帽子をいたぶるように少しずつ切り刻んでいるババ・・お姉さん。彼女こそこのボーダー商事の経営者にしてこの幻想町の支配者。 八雲紫その人です。 「やめて欲しいのなら・・・私の質問に答えなさい。間違えたら・・分かるわね。」 そう言ってまりさに微笑みました。まるで悪魔のように。 「ねぇ、まりさ・・・貴方はなに?」 「まりさはぶたですっ!!ゆかりさまのめすぶたですっ!!!いやしいいやしいめすぶたですぅううう!!!」 「私はなに?」 「ゆかりさまですぅ!!!ゆかりさまはババアなどではありませんっ!!!」 「私の年齢は?」 「えいえんのじゅうななさいですっ!!!」 「匂いは?」 「ゆかりさまはしょうじょしゅうですっ!!!かれいしゅうなどではありませんっ!!!あしもなっとうくさくなどありませんっ!!!じゃすみんのかおりですっ!!!」 紫社長の質問に鬼気迫る表情で答えるまりさ。帽子が懸かっているので必死です。 2ヶ月前、紫社長に暴言を吐いて以来、ずっと教育と称して拷問のような虐待を受け続けていたまりさ。 その結果、なんということでしょう。 やたら暴言を吐いていたまりさはもういません。紫社長の調教・・もとい教育によって人間に従順になり、紫社長の言うことに絶対服従するようになりました。 虐待お兄さんの喜びの声が聞こえてきそうです。 人間達を心底むかつかせていた生意気な目つきをしたまりさはもういません。屠殺場に送られる家畜のようなビクビクと震える下等生物にふさわしい目つきになりました。 問題のあったまりさは匠の手によって見事に生まれ変わったのです。 そんなまりさに紫社長もご満悦。 「そのとおりよ、まりさ。お帽子は返してあげるわ。」 「ゆわぁあああ!!!おかえりマダオぉおお!!!」 帽子を箱の中にポイと投げ返された帽子に駆け寄るまりさ。ここ数日毎日のように少しづつ切り刻まれているので既に帽子というよりボロ布に近いような状態ですが。 「さーて、全問正解のまりさにはご褒美をあげなくちゃね・・・」 ニタリと笑う紫社長。その途端まりさの顔に冷や汗が浮かびます。 「いいえ、けっこうですぅううう!!!ごほうびなんてひつようありませんんんんっ!!!」 「遠慮しなくていいのよ、まりさ。私と貴方の仲じゃない。」 「ほんとうにけっこうですうぅうううう!!!」 「そう言わず受け取ってよ・・・私のく・つ・し・た。」 そう言って脱ぎ捨てた靴下をポイとまりさの居る箱の中へ放り投げる紫社長。 「くざぃいいいいい!!!ゆっぐりでぎなぃいいいい!!!!」 モアモアと立ち上る臭気。腐ったカメムシのような匂いが箱に充満します。 「ゆぁあああ!!!めがぁあ!!めがぁあ!!まりさのダイヤモンドのようにかがやくおめめ、りゃくしてマダオがぁあああ!!」 紫社長の靴下はちょっとした催涙弾並み。涙を滝のように流しながら箱の中を転げまわるまりさ。 その様は殺虫剤をかけられたゴキブリそのものです。 「さーて、もうすぐ5時ね。定時退社しないと。」 箱から靴下を取り出しそそくさと帰り支度をする紫社長。このババ・・お姉さん会社に何しにきてるんでしょうね。 「じゃあね、まりさ。また明日。」 社長室をスキップしながら出て行きます。なにやらとても楽しそうです。 それもそのはず。今日は幻想大学の学生と合コンをする予定。 友達の永琳が後輩のイケメン医学生を連れてくるとのことで紫社長も大きく期待しています。 「はぁー、そろそろ結婚相手がほしいなぁ・・・・」 紫社長も今年で30才になります。独身の友達もだいぶ減ってきました。 お見合いの話は山ほど来てるし、別にもてない訳ではありません。むしろ毎日のように「ババア、俺だ!!結婚してくれ!!」とプロポーズを受けます。まぁ、ババアといった奴は全員遊惰な神隠しに遭いましたが。 だけど・・・なにか違うのです。運命を感じないのです。 「今日こそ見つかるといいな・・・私の運命の人・・・」 そう合コンへ向かう車の中でつぶやきます。もういい年なんだからもっと現実を見るべきなのですが・・・ 「ぐぬぬぬぬ・・・・」 歯軋りしながらある一点を睨み続ける紫社長。持っているグラスが今にも割れそうです。 ここは合コン会場の居酒屋。ここで紫社長は未来の結婚相手を探すはずだったのですが・・・ 「ぱるぱるぱる・・・妬ましい・・妬ましいわ。」 どこかで聞いたようなセリフをつぶやきながら見据えるその先には 「へー、魔理沙ちゃんって言うんだ。」 「これ幻想女学園の制服だよね。何年生?彼氏とかいるの?」 男達に囲まれ、もじもじする山高帽をかぶった少女。霧雨道具店の娘、霧雨 魔理沙です。 「(よ・・弱ったぜ。私は男って苦手なのに・・・)」 永琳に女の子が足りないからと頼まれ来たものの予想以上にモテモテで困惑する魔理沙。女子高育ちなので男性に対する免疫がなくぎこちない対応しかできない彼女ですが、そこが逆に初々しく見えるのかさっきから口説く男達が絶えません。 面白くないのは紫社長です。生まれてこのかたずっとチヤホヤされ続けたお嬢様だった彼女は、てんこ以上に放置プレイに弱いといえます。 「(なによ、なによ!!魔女っ子って、いい年してバカじゃないの!!!)」 そう思いつつもめっちゃ悔しそうです。魔理沙がもてるのに、自分は完全に無視なのですから。 「(くっ、こうなれば・・・・)」 そっと席を立つ紫社長。店を抜け出し隣のビルへ駆け込みます。 隣のビルの看板には「同人ショップ 曼荼羅毛 幻想町店」の文字が。そんなところにいって何をするつもりなのでしょうか。 嫌な予感しかしないのですが。 30分後 合コン会場に戻ってきた紫社長を見て全員唖然としました。 「リリカルマジカル頑張ります。魔法少女リリカルゆかりんの登場よ!!キラッ。」 そこにいたのはリリカルな●はのコスプレをした紫社長でした。わざわざ会場を抜け出して同人ショップでリリカルな●はの衣装を 買い求めたのです。相変わらず自分の年というものを豪快に無視しています。 さすがは紫社長。俺達にできないことを平然とやってのける。そこにしびれる、あこがれるぅ!! 「・・・・ププッ・・・」 「(笑うな・・・笑うな・・・俺よ・・・笑ったら殺される・・・)」 笑いを堪える医学生達。幻想町育ちの人間なら紫社長に無礼を働けばどうなるかよく知っているからです。 会場はいつのまにか「ガ●の使いやあらへんで 絶対に笑ってはいけない合コン会場」と化しました。 そんな中空気を読めないものが約一名。 「ブフッ・・・ババァのくせにな●はとか・・・ブフッハハハッ!!!」 彼は今年からこの幻想町に住みだしたので紫社長のことを知らないのです。 「バカ!!やめろ!!」 「だってあの年で魔法少女ってwww魔法ババァの間違いだろ・・・プププ。」 隣の学生が顔面蒼白で止めようとしましたが時既に遅し。紫社長、めっちゃ涙目でこっち見てます。 「うう・・・うわぁあああああああん!!!!」 泣きながら外へ走り去る紫社長。羞恥プレイとしか思えない格好で夜の街を爆走しています。 ドSは打たれ弱いのです。 「おい・・・よくもうちのババ・・社長に恥かかせてくれたな・・・」 「本当のことでも言っていいことと悪いことがあるだろ!!てめぇ・・・楽に死ねると思うなよ・・・」 「えっ・・・あんた達なに・・・」 どこからともなく現れた罪と書かれた袋を被った黒服の男達。問答無用で暴言を吐いた男子学生を連行します。 後にはキョトンした魔理沙達が残されました。 えっ、彼はどこへ連れて行かれるのかって? 知らないほうがいいですよ。この幻想町で長生きしたければ・・・ね。 そして次の日 「ううぅ・・・・みんなして私のこと馬鹿にしてぇええええ・・・」 社長室で朝から飲んだくれる紫社長。ボトルを何本も空にし、もう完全に出来上がってます。 本当に会社を何だと思ってるんでしょうか。 「まりさぁああああ!!!私の名前をいってみろぉおおおお!!!」 「ゆかりさまですぅ!!!しょうじょしゅうのゆかりさまですぅううううう!!!」 夕べの怒りをまりさにぶつける紫社長。八つ当たり以外の何ものでもないのですが。 「少女臭より優れた魔女っ子など存在しねぇえええ!!!ゆかりんこそが・・・ゆかりんこそがナンバー1なのよおおお!!!!」 グイッとグラスをあおり、ギロリとまりさを睨みつけます。その表情は険しく某世紀末マンガの登場キャラのようです。 「まりさ・・・貴方の耳・・・あの魔女っ子に似てるわね・・・」 「にてませんッ!!!そもそもおみみなんてありませんーーーーーーー!!!」 絵本あき様のゆっくりじゃあるまいし耳なんかありません。というか他に髪とか帽子とか名前とか似てる所は一杯あるのですが。 「DA・MA・RE!!!私は嘘がでぇーっきれいなのよ!!!」 携帯を取り出しなにやら操作する紫社長。誰かを呼び出しているようです。 箱の中でまりさは死刑執行前の囚人のごとくガタガタと震えています。基本的に携帯で何か呼び出す時は虐待フラグなのです。 「失礼します。社長。」 ドアから入ってきたのは一人の若い男性でした。サラリーマンのはずなのですがなぜか作業服のつなぎを着ています。 「待っていたわよ。阿部さん。」 「本名は止めてくださいよ、社長。今の私はやらないかお兄さんですよ。」 そう言いながらつなぎのホックを外すお兄さん。はだけた胸をまりさに見せてこう言いました。 「やらないか。」 「やりませんんんんんん!!!!けっこうですぅううううううう!!!!」 本能的にゆっくりできないことをされると察して全力で拒否するまりさ。しかしお兄さんは全く聞いていません。 「はっはっはっ。ゆっくりは何事もチャレンジさ。」 笑いながら股間からまるで大根のように太いオンバシラ、略してマダオを露わにし、まりさをがっちり捕まえます。 「そーれ!!!すーりすりだァ!!!!」 「ぎゃああああああ!!!やめてぇええええええ!!!!」 腰を振って股間のオンバシラをまりさに擦り付けるお兄さん。まりさは全力で逃れようとしますがお兄さんの腕力が強くてびくともしません。 「よし。いいこと思いついたぞ。お前、顔面にケフィアさせろ。」 「いやだぁあああああああ!!!!ゆっくりざぜでぇええええええ!!!!」 「だが断る!!!このやらないかお兄さんの最も好むことは、ゆっくりさせてと言うゆっくりの顔面ににケフィアをぶっ掛けてやることだ!!」 「どぼじでそんなごどいうのぉおおおおおお!!!!」 そうこうしている内にお兄さんの腰振りのスピードはどんどん上がっています。 「フォオオオオオオオ!!!ふるえるぞチ●コ!! 燃えつきるほどヒーーート!! 刻むぞ精液のビィトォオオオオオ!!!・・・・・・・うっ・・・」 「ぎゃあああああ!!!なんかでたぁあああああああ!!!!」 まりさの悲鳴が見事なハーモニーを奏でました。 「それでは社長。私はこのへんで・・・・」 「ええ、ご苦労さま。」 つなぎを着てやらないかお兄さんは社長室から出ていきました。後に残ったのは 「ぶひぃー・・・まりさはぶたです・・・ゆかりさまのめすぶたです・・・・」 なにやらぶつぶつとつぶやき続けるまりさ。全身に満遍なくケフィアがかかっています。 あの後12回もやらないかされたまりさ。最後のほうは完全に気がふれてケタケタ笑っていました。 「はぁ・・・こうなっちゃったらもう捨てるしかないわね・・・・」 ため息をつく紫社長。すっかり酔いもさめてテンションも下がったようです。 思えばこんなことして憂さを晴らしても自分に結婚相手がいないという事実は変わらないのです。自分が独りで年老いていくということ、そして自分の足があり得ないほど臭いということも。 「私・・・・このまま独り寂しくおばぁちゃんになって死んじゃうのかな・・・・」 いつもの強気はどこへやら。かなりナーバスになっています。 「ふふっ・・・そんなことはないさ・・・君には僕が居る・・・」 「!?誰なの!!」 急に背後から話かけられはっと振り向く紫社長。 そこに居たのはふんどしをした眼鏡の男。 「あえて言わせてもらおう・・・こーりんであると!!!」 そのお兄さんは、紳士というにはあまりに露出度が高く・・・変態というにはあまりに真っすぐな目をした男でした。 「始めましてだね・・・ゆかりん。」 「誰なの・・あなた?」 急に現れた男に動揺を隠し切れません。 「森近 霖之助・・・君の存在に心奪われた男だ!!合コンで君のような美しいババ・・女性に出会えようとは・・・ふんどし派の僕にはセンチメンタルな運命を感じずには居られない・・・抱きしめたいぞ!!ゆかりん!!」 「えっ・・・急にそんなこと言われても・・・ポッ」 紫社長、グラハム式告白にメロメロなようです。 実はこのお兄さん、昨日の合コンに参加していました。そしてババア魔女っ子フェチだった彼は、な●はのコスプレをした紫社長に一目ぼれしてしまったのです。 「でも私・・・ババァだし・・・」 「おまえのようなババァがいるか!!」 「足も臭いし・・・」 「私は一向に構わんッ!!!」 力強く紫社長を抱き寄せるこーりん。 「罪袋達を捨てよ!!今日よりこのこーりんを愛すのだ!!」 「はい・・・霖之助さん・・・」 こーりんの腕の中でそっと目をとじる紫社長。 こうしてこの幻想町に一組のカップルが誕生しました。なにか色々間違ってる気もしますが・・・ そして1週間後、紫社長とこーりんの結婚式が行われました。 「八雲財閥のご令嬢にしてボーダー商事社長、踏まれたい女、ミス少女臭10年連続ナンバー1でおわせられる八雲紫様のお姿が見えました。数々の男達をその少女臭で魅了してきた紫様ですがこのたび終にご結婚なされることになったのです。 紫様に栄光あれ!!オールハイルゆかりん!!オールハイル少女臭!!」 どこの独裁国家だよと突っ込みたくなる内容ですがアナウンサーを攻めないであげてください。彼も仕事でやっているのですから。 そもそも個人の結婚式がテレビ中継されていること自体おかしいんです。 「オールハイルゆかりん!!オールハイル少女臭!!」 「オールハイルゆかりん!!オールハイル少女臭!!」 「ありがとうみんな!!ゆかりんは幸せになりまーす。」 オープンカーの上から街道の市民に手をふる紫社長。その表情は幸せそのものでした。 ここは幻想町のゴミ集積所。 そのゴミの中からなにやらか細い声が聞こえてきます。 「ぶひぃー・・・まりさはぶたです・・・ゆかりさまのめすぶたです・・・・」 まりさは死ぬことができません。餓死することも、潰れて死ぬことも。 虐待しやすいように皮は特殊ゴム製に、1年は何も食べなくても大丈夫なよう、紫社長に改造されてしまったのです。 「ゆかりさまはババァなどではありません・・・しょうじょしゅうです・・・」 焼却処分されるその日までまりさはいつまでもいつまでも、そう呟いていました。 あとがき いつもご愛読ありがとうございます。長月です。前にコメントで『社長がゲスを「教育」する話も読みたい』 というのがあった為書かせていただきました。ご意見・ご感想等コメント欄に書いてもらえば幸いです。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編) ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生 ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ ふたば系ゆっくりいじめ 476 ゆっくりを愛でてみた 「餡子ンペ09」 ふたば系ゆっくりいじめ 511 れいむと幸せを呼ぶ金バッジ ふたば系ゆっくりいじめ 528 としあき博士のれいぱーありす矯正計画 ふたば系ゆっくりいじめ 624 あるてんこの一生 メスブタの群れ ふたば系ゆっくりいじめ 653 あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 679 あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 816 誰も救われない話 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 莠彙 -- 2015-08-20 12 59 36 紫本当にババ)ry -- 2014-06-11 22 17 02 やらないかお兄さん -- 2014-01-25 00 52 53 30歳ってババァか?うーん? -- 2013-06-16 00 22 12 や ら な い か ♂ -- 2012-06-25 12 41 55 阿部さああん! -- 2012-05-28 21 58 04 おいBBA! -- 2012-04-02 18 55 54 アベサン・ジョースターwwww -- 2011-12-04 19 11 17 森近霖之助は紳士である。こーりんは"紳士"である。おk? -- 2011-11-08 00 00 44 ↓3 特にモデルはないです。名前は「幻想の語り手」小泉八雲と「可視光線と不可視光線(紫外線)の境界」である紫から(そもそも紫と書いてゆかりと読む事自体、紫を「縁の色」=ゆかりと表現した事からなので、この概念そのものを元にした妖怪と言えるかも知れない) そんな事より少女臭くんかくんか -- 2011-09-24 07 44 33 ↓↓『ムラサキババア』とは失礼な!スキマ妖怪と呼びたまえ! -- 2011-09-23 17 48 38 ゆかりんが結婚!? コンチクショーーー! そしてゆっくりがあんまりカンケーネ! -- 2010-12-14 02 08 32 原作よく知らんのだけどさ、ゆかりって元ネタの妖怪いるの? ムラサキババア? -- 2010-11-24 08 28 34 紫が数千歳であややはまだ1000歳くらいだから20代半ばじゃないかな -- 2010-11-20 15 07 43 紫が30歳ってことは、萃香やあややも30歳くらいか・・・複雑な気分だ -- 2010-09-05 17 01 58 ウホッ!いいゆかり! -- 2010-07-01 23 17 17 ゆかりん、おめでとう!! -- 2010-06-17 11 26 13 紫30歳がリアルすぎるww -- 2010-06-16 05 06 01 いわれてみれば確かにマダオ -- 2010-06-14 22 28 04 あべさんだ! -- 2010-05-22 23 46 39
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2443.html
ゆっくり種3 10KB パロディ 悲劇 誤解・妬み ドスまりさ 希少種 自然界 現代 種のパロディの続きです。 『ゆっくり種3』 希少種 独自設定満載 パロディ 種の荒筋に沿っているだけなので先読み余裕です。 つまらないでしょうが始め出してしまったので完結までなんとかやらして下さい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー どんな戦いにも始まりがあればかならず終わりがくる。 先日の砂浜での攻防により、ドスまりさやあーくえんじぇるさんの群れにも殉職者が多数でてしまった。 敵の司令官を倒す事により、辛くも勝利を収める事は出来た。 しかし、勝ったからといって得る物は少なかった。 むしろ失った物の方が多かったのかもしれない、 戦い疲れ、みんな死んだように眠りについた。 この勝利によって希少種が滅亡した訳ではない、 自分等が優勢になった訳でもない、 ただ、目の前の争いに生き残っただけである。 皆が休息の眠りについている中で、釣船の上から戦の痕跡を見つめる小さな影があった。 森での襲撃に生き残った、子ありすである。 その小さな目に映るのは仲間の亡骸か、それとも今は亡き両親か・・・・ 一杯に涙を堪えながら覚悟を決めている様でもあった。 太陽が浜辺を照らしだすと、群れはのそのそと活動を始める。 動きが遅い、昨日の疲労はとれてはいない、 釣り船の群れの長と、あーくえんじぇるさんの長が、今後の動向を協議していた。 『ぱちゅは、やっぱりむこうのどすのところにいくわ。』 『それがいいかもしれないんだぜ、でもどすはこのむれをまもらなくてはいけないから、 いっしょにはいけないんだぜ・・・』 『むきゅう!いいのよ・・・だれもうまれたところははなれたくないものよ。』 『でもつれていってほしいゆっくりがいるんだぜ。』 『むきゅう?』 山向こうの群れへの移動計画を再開するぱちゅりー達に、 ドスまりさは、その旅に加えて欲しいゆっくりがいる事を申しでた。 『こいつらなんだぜ・・・・』 ドスまりさは2匹のゆっくりを連れてきた。 2匹共に希少種で、ぱちゅりーもこの群れに来た時から気になっていたゆっくりであった。 『ゆっくりしていってね!やまめはやまめだよ。 ・・・・ほら、こいしもはやくあいさつしてね。』 『・・・・こいしはこいしだよ。ゆっくりしていってね』 やまめに促されてこいしはぱちゅりーに挨拶をする。 『ぱちゅりーはぱちゅりーよ、ゆっくりしていってね!でもあなたたちは・・・・』 『それはどすがせつめいすんだぜ・・・・こいしたちは、きしょうしゅがせめてきたときに、 かせいしてくれた、ゆっくりできるゆっくりなんだぜ。』 『こいしはゆるせなかっただけだよ・・・・』 こいしは何やら、あの通常種を襲う希少種の群れに対して、思う事があってこの戦いに加わったようである。 『むきゅう・・・・・でもどうしてぱちゅたちのところに?』 当然、疑問に思う問題であった。 この問いにはやまめが答えた。何やらこいしはこの権については納得してない様子であった。 『ぱちゅたちのいくほうこうに、やまめたちのむれがあるんだよ。 だからそこまでいっしょにつれていってほしいんだよ。』 どうやら、こん海岸沿いに自分等の住処がある様子である。 一緒にといっても、その場所までの同行のようだ。 『こいしはやっぱり・・・・『こいし!』・・・・。』 こいしが何かを言いかけたのを、やまめが制止する。 『こいし?どすはこいしのおかげでとってもゆっくりできたんだぜ! でも、いつまでもこいしにゆっくりさせてもらってたんじゃ、こいしのむれにもうしわけないんだぜ!』 ドスまりさもこいしの帰郷を促す。 こうしてあーくえんじぇるさんに2匹の仲間が加わる事になった。 故郷の森を出て以来、いつもさとりの周りにいた子ありすであったが、 先日の戦い以降はべったりになった。 さとりも妹が出来たようで嬉しく感じてはいたのだが、子ありすの心境の変化には、気が付かなかった。 そして、子ありすがさとりにべったりなのを、好ましく思わない者がいた。 こいしもさとりに惹かれて周りにいる1匹だった。 同じ希少種であると言う事も親近感を湧かせている要因だった。 『おねちゃん。ありちゅとごはんさんむちゃむちゃちまちょう。』 『こいしといっしょにかりにいきましょう!』 2匹は何かと理由をつけてはさとりを取り合う日々が続いた。 困惑しつつも、2匹ともさとりにとっては可愛い妹のように思っていたので、 群れの仕事をこなしつつ、2匹とも仲良く暮らしていけるよう頑張った。 そんな日々も長くは続かなかった。 再び希少種があーくえんぜるさんを襲い始めたのだ。 『ゆっくりねらうんだぜぇ!!』 『とりがじさんにじゅうど!ぜんぽう、あのすなやまさんのかげへいくみょん!』 『わかったんだよ~いそぐんだよ~!』 ドスまりさがドススパークを打つべく体勢を固定する。 その射角から逃れるべく、みょんの指示が飛び交った。 側面からは、さなえとゆうかがスィーに乗って攻撃してくる。 『やらせないよ!』 ゆうかのスィーに、スィまりさは石礫で牽制をかけながら、あーくえんぜるさからの引き離しを図る。 『つうじょうしゅのくせになまいきなぁ!』 相手の意図は判りつつも、通常種ごときに舐められるのを嫌うゆうかは、 あーくえんぜるさんは他にまかせてスィまりさを追った。 残るさなえの相手はさとりに任された。 『さなえ・・・・』 『さとりもさなえたちのむれにこない?』 『だめ・・・いけない・・・みなをおいてはいけない・・・』 『さとりはだまされているのよ!さとりはさなえとおなじきしょうしゅなのよ? つうじょうしゅのなかまじゃないのよ?』 さとりは、ふらんへと変化し飛びながらさなえを引き離しにかかった。 引き離しの作戦にはさなえも気が付いていたが、さなえもさとりと話したい事があったのでわざと誘いに乗った。 その間、あーくえんぜるさんはドスまりさのドススパークを交わしながら逃走を続けていた。 『さなえのなかまにならなかったら・・・・たたかわないといけないのよ?』 『さとりは・・・さなえとはたたかいたくありません・・・』 『なら・・・・どうして?』 『さとりは・・・どうすれば・・・・』 2匹は距離を置いた状態で対峙したまま動けずにいた。 さとりが俯いた瞬間、影が動いているのを見つける。 『おお、ちゃんすちゃんす』 きめいまるがずっとこの2匹について来ていて、さとりの隙を窺っていたのだ。 口には棒が咥えられている。 駄目だ!避けられないと思った瞬間、またさとりの中で何かが弾ける。 ザシュ 『おお、むねんむねん・・・』 きめいまるは瞬時にみょんへと変化したさとりに腹部を大きく切り裂かれる。 とっさの事で殺すつもりは無かったさとりであったが、自分はまだ死ぬ訳にはいかない その思いが瞬時に反応し、きめいまるを討ち取ってしまったのだ。 『うそ・・・うそでしょ?・・・・き・・めい・まる?・・・・ さとりぃぃぃぃぃ!!!!!!!!』 目の前での仲間の死に一瞬だけ呆然としたが、即座にさとりへ襲いかかるさなえ。 バシュゥ! さなえの石礫がさとりを狙い放たれる。 みょんのままのであったさとりの反応速度は速く、石礫を刃で弾きかわす。 すかさず間合いを詰め寄るさなえ。 かわせない! さとりの脳裏に戦慄が走る。 『さとり~たすけにきたんだぜ~このまりさにまかせれば、ひゃくゆっくりりきなんだぜ~ でひゃくっていくつ?』 完全に空気の読めていない能天気なまりさの台詞が緊迫した空気を壊す。 『こ・・の・・・この・・・むのうものぉぉぉぉ!!!!』 さなえの石礫がまりさに向けられた。 『ま・・・まりさ・・・だめぇぇぇぇぇ! さなえぇぇぇぇやめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』 バシュゥ! この時、まりさには自分に飛んでくる、石礫がとてもゆっくりに見えた、 『ゆん♪こんなゆっくりないしさんなんかよゆうなんだぜ~ゆゅ?』 かわそうと思うのだが身体が動かない、目線を変える事すらできない、 石は真直ぐにまりさに向かって飛んでくる。 『ゆゅ?どうなってんだぜ?まりさのあんよさんゆっくりしないでうごいてね? ゆっくりしてたら、まりさゆっくりできないよ?ゆ?ゆ?』 バチュゥゥゥゥバスン! 石礫はまりさを突き抜けていった。 『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』 まりさの顔中央には小さな穴が開いていて、まりさは即死だった。 さとりは発狂しそうになる。 野垂れ死にそうになったいた自分を助けてくれたまりさ、 常に群れから浮いている自分を支えてくれたまりさ、 どんなに苦しい時も周りを明るくしてくれたまりさ、 そのまりさが今、目の前で死んだのだ。 さとりの中で何かが吹き飛んだ気がした。 そう感じた時にはさなえに襲いかかっていた。 『さなえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』 『さとりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!』 両者狂乱となって戦う、片や恩人を亡くし、片や戦友を亡くしたのだ! 憎しみが炎となって2匹を包み込む。 2匹が夢中になって戦っているうちに、砂浜でなく磯まできてしまった。 ゴツゴツした岩は2匹の足を傷つけていく、 だがそんな痛みも2匹を止める事はできない、 やがて高台まで戦場を持ってくる。 下には白波立つ海、そしてこの高さ、 落ちれば無事には済まないであろう。 『しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』 狂乱と化し言葉すら乱れたさとりの一撃をかわすさなえ、 その刹那、さなえはさとりの髪に噛み付いた。 そして岩下の海へさとりごと飛び込んだ、心中覚悟の決死の行動であった。 2匹は重力にさからう事で出来ぬまま落下していく、 さとりはふらんへ変化しようとした、 だがそれは叶わなかった。 『きめいまるのかたきぃぃぃぃぃぃぃ!!!』 さなえが空気を含み、それを礫として放ってきたのである。 それは殺傷能力は無いものの、それはさとりに動く余裕を奪うのに十分であった。 そして運命の女神はさなえに微笑んだ、 その空気砲が反動となってさなえを岩へと押し戻したのである。 岩の中腹あたりに引っかかるように残ったさなえは、さとりが消えた白波立つ海を呆然と眺めていた。 勝ったのだろうか? 全ての力を出し切り、もぉ動く事もできない、ただ呆然とするだけであった。 あーくえんぜるさんを狙ったドスまりさは苦戦していた。 ドススパークが当たらないのだ。 いくら連射出来ても相手は常に動いているのだから、体勢を固定しないと打てないドススパークでは当てようがない、 『くそぉ!あたるんだぜぇ!!なんであたらないんだぜぇ!!』 必死になって連射を続ける。 そして罠にかかった。 『ゆ?ゆぅぅぅぅぅぅ?』 ドスン 坂に誘き出されて足場を失ったのだ、そこに止めの一撃が入る。 『いまだみょん!いけぇぇぇぇぇぇぇ!!』 『わがっだんだよぉぉぉぉぉ!!!』 ドーーン!! 『ゆゅ・・・ぎゅぎゅ・・・・・・・』 ドスまりさは、あーくえんぜるさんの体当たりを喰らって気を失ってしまった。 こうして1匹の死傷者と、1匹の行動不能者、 そして1匹の行方不明者を出してしまった希少種は、撤退を与儀なくされてしまった。 『ゆうか!ここはてったいする。いまはひくんだ!』 『く・・・・・おぼえてなさいぃぃ!!!』 仮面まりさの指示で退却を始めるゆうか、それをスィまりさが追う。 『まつんだよ!にがさないよ!』 ブシュゥ!! ドーーーン 仮面まりさの放った石礫が砂浜に砂煙を上げる。 『ゆ”ゅ・・・ぶぇへっへっへ』 砂が目や口に入りたじろいだスィまりさを残して、希少種は撤退してしまった。 だがまだ終わっていない、捕虜がいるのだ、 気を失ったドスまりさから茸を奪い拘束する。 海岸に落ちていたロープでグルグル巻きにして動きを奪い、ドスまりさの乗っていたスィーに括り付けて、 あーくえんぜるさんに繋いでおいた。 こうして希少種の奇襲は失敗に終わった、 だがいくら待っても、さとりとその援護に向かったまりさが帰って来ないのだ。 『むきゅう・・・・こんなにくらくてはさがせないわ・・・ あささんがくるまでここでまちましょう・・・・』 夜になってしまったので、捜索は明朝にする事となり群れはここに野宿する事になった。 『まりさ・・・・さとり・・・・だいじょうぶよね?れいむのおもいすごしだよね?』 不安にかられ眠れずに過ごすれいむ、 まさかその予感が的中していようとは気付かないまま2匹の帰還を待つのであった。 続く ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー フラグ回避も考えたのですが、どちらにしても苦情はありそうだった沿う方を選びました。 一応、誤字はチェックしてはいるのですが、僕の使っている言語自体に間違いがあるのか、 毎回修正しきれていません。 勘弁して下さい。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種 ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2 ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2491.html
まりさとおちびちゃん 6KB 愛で 観察 ツガイ 赤ゆ 子ゆ 愛護人間 独自設定 「まりさとおにいさん」の続きです 『まりさとおちびちゃん』 独自設定 『まりさとおにいさん』の続きです ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 先日、ぱちゅりーに子供が生まれた。 当然、まりさとの子だ、 結局生まれたのは2匹で、各種1匹ずつだったので、 里子にも出さずに家で飼う事にした。 まりさは当然喜んだ。 しかし、どうやって教育していくか悩んでいるようだ。 ゆっくりは甘やかせばゲス化する。 しかし厳しく育てるには、生まれた子供の資質が少し変わっていた。 長女 ぱちゅりー まりさ種の餡を強く継いでしまったらしく、やたらと元気一杯である。 知識欲よりも好奇心が旺盛で、やたらと家の中を跳ねる体育会系少女 次女 まりさ ぱちゅりー種の餡を強く継いだしまったらしく、大人しく運動は苦手、 母と一緒に、絵本やチラシを見るのが大好きな日陰少女 こんな子供だったので、撮影旅行には連れて行けない、 正直、まりさの子供にカメラを持たすと、 どんな映像が撮れるのか興味あったで、少し残念だ。 先日のカメラ改良後、ぱちゅりーと子供の記念撮影をさせてみたが、 家族には特に影響はないようだ。 たった1枚撮るのに、オレンジジュースや小麦粉などの装備を用意して挑んだのだが、 まぁ何事も無くて良かった。 『むきゅ~!ぱちゅのくりゅ~むがたぎゅりゅわぁ~』 暴れ足りないらしく、 玩具の人形を引っ張り、筋トレに勤しむ子ぱちゅりー、 こんな子供でもぱちゅりー種には違いない、 ぱちゅりーは勉強を教えようと頑張っていた。 『むきゅう!おちびちゃん、こっちにきてままとおべんきょうしましょう。』 『おべんちょう?』 『そうよ、いっぱいべんきょうしないとかしこくなれないわ。』 『かちこくなっちゃら、ちゅよくなれる?』 どうしても最強を目指したいらしい、まるで?のようだ、 しかしぱちゅりーも諦めない、 『むきゅう・・・そうね。さいきんはすぽーつさんも、かがくさんのじだいなのよ。 おちびちゃんがさいきょうになるには、おべんきょうもだいじよ。』 『むきゅう!わきゃったわ、ぱちゅもきゃぎゃくさんをたくちゃんまにゃぶわ!』 科学を学ぶべく、張り切る子ぱちゅりー、 でも何を教える気であろう? 存在そのものが非常識な生きる饅頭である。 こいつらに科学は通用するのだろうか・・・・ 子まりさと一緒にまずは数字の勉強から始める。 『いい?1・2・3・4~』 母に続いて子まりさ 『いち・にー・ちゃん・ちー』 そして子ぱちゅりー 『い~ち・に~・ちゃ~ん・だ~』 1匹だけ変な数え方をしている。 どうやらCMで闘魂の人の数え方を覚えたらしい、 人でもゆっくりでも、子供はくだらない事はすぐに覚える。 『おちびちゃん?3の次は4でしょ?「だー」じゃ無いわ。』 当然、修正するぱちゅりー、 『むきゅ?でもちゃいきょーさんはきょうきゃぞえりゅのよ。』 闘魂の人が最強だから、その人を模範としているらしい、 ゆっくりは基本、1~3までしか数えれない、 だから4以降をどうやって覚えるかが鍵なのだが・・・・ 道のりは厳しそうだ。 これが一昔前なら、大山 倍達にでも憧れて、 「ゆっくりバカ一代」でも目指したのだろうか? まぁ闘魂の人が、今のカリスマかと聞かれれば、 それもどうだろうと思う。 何にせよ、子まりさは余裕で4はクリアー出来そうだが、 子ぱちゅりーには、壁は高いようだ。 ぱちゅりーが母として困っているように、 まりさも父として困っていた。 子まりさが運動を嫌がるのだ、 まりさ種の能力は、器用さと運動能力にある。 棒等の道具を使うにも、ゆっくりには体力がいるので、 日頃からの運動は必須である。 『おちびちゃん、ぱぱとぴょんぴょんはねるのだぜ。』 まりさは子まりさに、動く喜びを教えようと、 まずは遊びながら教える事にしたようだ。 しかし・・・・・ 『まりちゃはみゃみゃと、えほんしゃんよみたいよ。』 運動には、まったくやる気を見せない、 『むきゅ~ぱちゅがぴゃぴゃとはにぇるわ~』 運動を始めると、子ぱちゅが勉強放り出して参加してくるので、 まりさとぱちゅりーは餡子を悩ませている。 そこで俺は、子ぱちゅりーと子まりさに、 勉強と運動を兼ねた、 人の幼児用知的遊具を購入してみた。 「ほら、ぱちゅりー4はどれだ?」 『むきゅ~!こりぇよ~ふにゅぅぅ!!』 4のブロックを必死に引きずってくる。 「おーいまりさ、「な」はどれかな?」 『これだにぇ~ゆっくちおちゅよ』 ボタンの上で、跳ねる子まりさ 簡単な数字や文字のボタンやブロックなのだが、 ゆっくりが扱うには、かなり体力がいる。 これで、知識と体力の両方を得る事が出来るだろう。 『おにいさん、ありがとうなんだぜ~』 『むきゅう!かんしゃしますわ。 ぱちゅたちのおちびちゃんは、なんだかとってもむずかしいわ。』 まりさ達には、種族の常識が壁となり、 逆でも問題無いと言う考えには至らなかったようだ。 別に野良じゃないんだから、俺は別に良いと思う。 逆と言っても、 子ぱちゅりーは、まりさ種程の体力は無い、 ぱちゅりー種にしては体力がある程度だろう。 勉強も興味が向かないだけでやれば出来る子だと思う。 子まりさも同じ事だ、 基本能力に対する変化は限度がある。 慌てる必要は無い、甘やかさずゆっくりやっていけばいい、 しかし、どうも一癖あるゆっくりが揃うな・・・・・・・ 知らないだけでぱちゅりーにも何かあるかもしれない、 まぁいずれ判る日もくるだろう。 今度の撮影旅行はどうしようかと思案する。 子まりさはともかく、子ばちゅりーは母の手に余りそうだ、 流石に連れてはいけないし困った。 なんとかしないと・・・・ そんな時、事件は起こった。 『むきゅきゅきゅきゅぅぅ・・いちゃいよ・・・』 『むきゅう!おちびちゃんしっかりするのよ!』 子ぱちゅりーが怪我をした。 まだピンポン玉サイズのくせに、机から飛び降りたのだ。 この高さはまりさでも躊躇する高さである。 「どれだけ・・・・頭悪いんだこいつは?」 正直驚いた、子ゆの目からは途方も無いであろう高さを飛んだのだから、 度胸はあると思う・・・・・ 幸いにも、撮影時に用意した、 オレンジジュースや小麦粉が役にたった。 まぁこれで暫くは大人しくなってくれると助かる。 治療ついでに、少し細工をする事にした。 まず小麦粉をオレンジジュースで捏ねて生地を作る。 それを水に漬けてよく洗う、 すると最終的にグルテンだけが残る。 それで傷口を塞いだ、これなら普通より破れにくいと思う。 通常よりも安定するには時間がかかるかもしれないが、 その方が好都合だ、 看病は、ぱちゅりーに任せて撮影に出る事が出来る。 『おちびちゃんは、おとなしくしておくのだぜ』 まりさは、子供が怪我したと言うのに撮影旅行に行く気のようだ。 親としてそれもどうだろう? まぁ、まりさが看病に役立つとは思えないが、 お前の撮影は仕事じゃないだろう。 「ゆっくりが撮った決定的瞬間写真集」 が出来そうな写真ばかり撮るくせに、 何となく、売れそうな気がするのは何故だろう・・・・・ 今回は、桜の写真撮影だから人ごみも多くなる。 「お前も今回は留守番だよ!親が子供看ないで誰がみるんだよ・・・」 『ゆゅ~ゆっくりりかいしたよ。』 この際だから、まりさにも留守番を言いつけた。 明後日の昼には帰れるだろう。 お土産には何が良いかなと、 思案しながら出かける用意をするのであった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー デスラッチまりさの子供も、少し変わったゆっくりにしようと考えていたら、 こんな子供になってしまいました。 そのうち、ぱちゅりーやお兄さんの外伝も書けたら良いなと考えております。 でも種を終わらせないと・・・・・・ 頑張って添削をやっております。 それでも抜ける誤字・脱字は勘弁して下さい。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種 ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2 ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 1169 ゆっくり種3 ふたば系ゆっくりいじめ 1174 まりさとまま ふたば系ゆっくりいじめ 1188 ゆっくり種4 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/427.html
長寿と繁栄を・・・前編 9KB ※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※人間が出ます ※ゆっくりが賢い(?)です ※虐待は少しだけです ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※前編、後編に分けます 長寿と繁栄を・・・前編 20××年 人類は科学技術は飛躍的に進化すると思われたが・・・。 さほど進化はしなかった。 恐らく行き詰っているか、もしくは、限界を迎えているのか、 そのどちらかだろう。 タイムマシンはおろか、空飛ぶ車もない。 携帯電話が今の半分くらいの大きさになったくらいだ。 目新しいモノというのは・・・。 そんな中、ゆっくりという生物(なまもの)は、 人間とは違い、今までの常識を覆す発展を遂げた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ とある山奥の朝、ゆっくりの巣にて・・・。 「ゆっくりおはよう!!!れいむ!!!」 「ゆっくりおはよう!!!まりさ!!!」 「「「ゆっくちおひゃよう、ぴゃぴゃ!!!みゃみゃ!!!」」」 どこにでもいる、親れいむ・親まりさの番、赤れいむ2匹、赤まりさ1匹の5匹家族。 「ゆゆ~ん!!!おちびちゃんたち~かわいいよょおおお!!!」 「「「ゆ~☆きゃわいくてごみぇんにぇ!!!」」」 「みんな!!!あさごはんさんだよ!!!ゆっくりたべてね!!!」 「「「む~ちゃむ~ちゃ、ちあわちぇ~☆」」」 「れいむ。そろそろおちびちゃんたちのあかちゃんことばをなおさないと・・・。」 「ゆぅ、そうだね。せいご1かげつだもんね・・・。あと1かげつしかないね・・・。」 「「「「ゆぅ~?にゃにをいっちぇるにょ??ぴゃぴゃ??みゃみゃ??」」」 「ささっ!!!まりさもおちびちゃんもそろそろすぃーがくるよ!!!」 「ゆっ!?もうそんなじかん!?みんなゆっくりしないではやくするよ!!!」 「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!!」」」 「これはおひるごはんさんだよ!!!みんな!!!わすれずにもっていってね!!!」 「ゆっくりりかいしたよ!!!」 「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!!」」」 そんなことをしていると巣の前に一台のすぃーがやってきた。 「ゆっくりしていってね!!!」 すぃーの運転をしているまりさが、この家族に挨拶をした。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」」」 それに対して、挨拶し返す家族たち。 「それじゃあ、ゆっくりいってくるよ。れいむ。」 「「「ゆっくちいっちぇきみゃす!!!みゃみゃ!!!」」」 「ゆっくりいってらっしゃい!!!」 すぃーに乗った家族を見送るれいむ。 その姿が見えなくなったら・・・。 「ゆっ!!!はやくおうちのおそうじをしなきゃ!!!」 と、巣に急いで帰るれいむ。 この光景を見ると、 まるで人間の家族と全く同じに見えるだろう。 朝食を用意する母親。 職場に向かう父親。 学校に向かう子供たち。 そう・・・。全く同じなのだ・・・。 ゆっくりたちの"進化"。 それは人間のライフスタイルと同じになったことだ。 先ほどのすぃーは、なんと、人間の住む街に向かい、高層ビルが立ち並ぶビジネス街にやってきた!!!! 「ゆっくりとうちゃくしたよ!!!みんな、きょうもおしごとさんをゆっくりがんばってね!!!」 「「「「「ゆっくりがんばるよ!!!!」」」」」 と、すぃーから降りるゆっくりたち。 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、らん、みょんetc・・・ 先ほどのまりさもその中にいた。 彼らが向かった先、 そこには・・・「ゆっくり製菓株式会社」と書かれた看板がある大きなビルであった。 ゆっくりたちが急ぎ足でそのビルの玄関に向かう。 自動ドアの玄関を抜けると・・・。 「ゆっくりしていってね!!!」 受付の美ゆっくりのありすが、挨拶をした。 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 ありすに対して、一斉に挨拶をするゆっくりたち。 職場に入ると、そこにはゆっくりサイズの机と椅子が置いてあった。 そして、一番奥には、ドスまりさがいた。 「ゆっくりしていってね!!!これからちょうれいをはじめるよ!!!」 と、ドスが話し出した。 「ゆっくりふーどのうりあげがさがってきてるよ!!!れいむ、これはどうしてなの?」 「ゆぅ・・・。このだいふきょうで・・・ かいぬしさんがゆっくりのえさだいがはらえなくなってきているんだよ・・・。」 「そんなことはわかってるよ。それのたいさくをどうとっているのか、 そして、どこまですすんでいるのか、そういうことがききたいんだよ。 まあ、うりあげがさがっているじてんで、あまりすすんでいないのはわかるけど・・・。」 「どす、ゆっくりごめんなさい。いろいろとうりこんでいるんだけど・・・。 にんげんさん、かってくれないんだよ。」 「うりこんでいったって、みんなおかねがないんだから、かってくれるわけないでしょ!!! ばかなの??しぬの??もっとあたまをつかってね!!!!」 「ゆぅ。じゃあ、どうすれば・・・。」 「かかくをやすくするとか、かってくれそうなゆうふくなぶるじょわじーなかいぬしさんをさがすとか、 ほうほうはたくさんあるでしょ!!!!どぼぢでぞんなにあたまがわるいの!!!」 「ゆぅ・・・。でも・・・。かかくをやすくすると、もとがとれなくなるよ。 あとゆうふくなぶるじょわじーなかいぬしさんは、れんかなゆっくりふーどをかわないよ。」 「それをなんとかするのがれいむのしごとでしょ!!!! いいわけがおおいと、りすとらしちゃうよ!!!」 と、どこにでもありそうな会社でのやりとり。 人間そっくり。 いや、人間とそっくりすぎる・・・。 まりさの仕事は、ゆっくり製菓株式会社という営業のようだ。 ゆっくり製菓は、加工所からの餡子や生クリームを利用した菓子だけでなく、 飼いゆっくり用の食料まで販売しているゆっくり産業界の中では、 最大手の企業だ。 しかし、昨今の大不況のせいか、売り上げが芳しくなく、 リストラも時間の問題であった。 まるで人間、人間の社会と一緒・・・。 しかし、人間の社会と違う点がひとつだけある。 それは・・・。 その日の昼食時間・・・。 それぞれの番が用意してくれた弁当を食べるゆっくりたち。 「きいた?まりさ?あのれいむ。ついにりすとらされるんだって・・・。」 まりさの同期入社したれいむが、まりさとちぇんに話しかける。 「ゆぅ!?あのれいむって・・・。あさ、どすにおこられてた?」 まりさたちは一斉にびっくりした表情になった。 「ゆんやぁあぁあああ!!!つぎはちぇんだぁああ!!!きょわいよぉおぉお!!!」 慌てふためくちぇん。 「ゆっくりおちついて!!ちぇん!!!りすとらなんてうそだよ!!!たぶん・・・」 まりさは、自信なさげにちぇんを慰める。 「あのれいむだけ、さんかげつまえからのるまたっせいできなくて・・・。 こんげつは・・・ついにいっけんもちゅうもんをとれなかったって・・・。」 れいむは不安そうな顔で話しかける。 「ゆぅ。こんげつだって、のるまをたっせいできたゆっくりのほうがすくないのに。 それに、のるまたっせいしたゆっくりだって、ぎりぎりのるまをたっせいしたっていうのに・・・。」 まりさも不安そうな顔になった。 「ゆびぃいぃいいぃいい!!!!らいげつはちぇんだぁああ!!!らんしゃまぁぁああ!!!たしゅけてぇえええ!!!」 このちぇんは、自身の成績の悪さを自覚しているせいか、次は自分がリストラの対象になるのでは、狼狽していた。 なぜ、このゆっくりたちが、これほどまでにリストラを恐れるのか・・・。 人間の場合も、リストラを恐れるが、生活苦に陥るか、路頭に迷うくらい。 世知辛い世の中で、どうしようもなくなった、もしくは、どうしようもなくなったと思った人間が、 追い詰められて自殺をすることは多分にあるが、リストラ自体が命を奪うということはない。 しかし、それは人間の場合である。 ゆっくりの場合、その楽観的思考で、リストラされてもこの先なんとかなると思うだろう。 だから、リストラくらいで自殺なんて考えないだろう。 それに、リストラされたからと言って、ゆっくりにとって、会社勤めを辞め、 従来通り、山奥で狩りをして生活していけばいいだけだろう。 だが、ことはそんなに簡単ではないのだ・・・。 昼食時間が終わり、各自職場に戻ると・・・。 「おねがいでずぅううぅ!!!でいぶにもういっがいじゃんずをぐだざいぃいい!!!」 「もうけっていしたことなんだよ!!!れいむ!!!ゆっくりりかいしてね!!!」 ドスと朝礼で怒られたれいむが叫んでいた。 れいむの方は、顔から汗、目から涙、口から涎を垂らしながら、 今まで見たこともないような苦しそうな顔で、泣き叫んでいた。 「ゆんやああぁああああ!!!じにだぐないぃいい!!!じにだぐないぃい!!!」 「ゆふん!!!うらむなら!!!れいむのむのうさをうらんでね!!!にんげんさん!!! このむのうなあんこをはやくかこうじょにつれていってね!!!めざわりだよ!!!」 と、ドスが叫ぶと、黒い服にサングラスをかけた人間たちが現れた。 「だずげでぐだざいぃいぃい!!でいぶばじにだぐないぃいい!!!」 「ゆるじでぐだざいぃいい!!!でぃぶにじゃんずをぐだざいぃいい!!!」 体を人間たちに押さえつけられ、台車に乗せられるれいむ。 ケツをプリプリと振りながら、体中からいろんな液体を撒き散らし、 苦悶の表情で暴れるれいむ。 ゆっくりにとってのリストラとは、単純な解雇ではないのだ。 加工所へ送られて、菓子やゆっくりフードの原材料にされることをリストラというのだ。 しかも・・・。 「ぜめでぇええぇえ!!!!ばでぃざどぉぉおお!!! おちびじゃんだぢだげでもぉおぉお!!!だずげでぐだざいぃいいい!!! おちびじゃんだぢばぁぁあああ!!!うばれだばがりなんでずぅううう!!!! ぜめでぇえええ!!おちびじゃんだげでもぉおおぉお!!!!! おちびじゃんだぢばぁあああ!!!ゆっぐりざぜでぇえええぇええ!!!!」 「ゆ!?なにをいっているの? れいむのむのうなあんこだけで、こんかいのそんしつをうめられるとおもってるの? ばかなの?しぬの? それに、れいむやれいむのおくさんのまりさのあんこは、ふるくてかちがひくいよ!!! ぜんぜんたらないよ!!!そんなこともわからないの? むしろ、おちびちゃんたちのあんこのほうがしつがよいからおちびちゃんのあんこを うらないことにははなしにならないんだよ!!! ゆっくりりかいできなくてもいいよ!!!はやくかこうじょであまあまさんになってね!!!」 なんと、このれいむだけでなく、このれいむの妻のまりさ、そして、子供たちまで、 加工所送りになるのだ・・・。 これが人間だったらと考えると、 あまりにも苛烈すぎるリストラだ。ゆっくりたちにとって、リストラ=死刑なのだ。 読者の中には、 『どぼぢでごんなごどずるのぉおぉおぉおおおお!!!!』 と叫んでいる方もいると思う。 それについては・・・。 後編にて説明しよう・・・・。 あとがき ゆっくりが人間と同じライフスタイルだったら・・・ っていう想像がこんな話になったよ。 あと、あまあまさんちょうだいね!!! なんでくれないの? ばかなの?しぬの? 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆっくりを雇用しても人間が働く場所が減るから批判されて潰れると思う -- 2016-02-17 00 40 46 ↓それな -- 2015-11-13 17 58 57 てかドスは何かやってるのか? 口だけの上司なら加工所行きでいいんじゃね? -- 2011-11-17 15 02 03 どぼぢでごんなごどずるのぉおぉおぉおおおお!!!! -- 2011-04-06 13 12 25 こういうの好き -- 2010-08-05 22 45 50